どうも!管理人の免疫大魔王です。
寒い冬から暖かい春へと季節が移り替わっていく中でよくある体の不調が
「長いこと咳が止まらない」
という現象です。
春先に多い花粉症の症状とはまた違うようで、原因が何なのかつかみにくいということもあるようで、原因がわからなければ対策の打ちようがないと困ってらっしゃるか方も少なくないのです。
今回は季節の変わり目に多く見かける咳の原因と対策を知って頂き、すっきり楽しい春を過ごしましょう。
Contents
季節の変わり目の咳の原因いろいろ

咳のでかたや症状によって原因を判別
春先などの季節の変わり目に咳が止まらなくなる現象が増えているようです。
咳の原因は花粉症によるものや、花粉症以外の場合もあり原因はさまざま。
咳の原因は咳の出方や症状によって特定するしかありません。
気管支拡張症
気管支は器官から木の枝のように枝分かれしていて、肺の中に空気を運ぶ役割をしています。
気管支拡張症とは、何等かの原因で気管支が広がってしまった状態のことをいいます。
症状 | 痰を伴う咳、血痰や喀血など黄色く粘りのある痰が出る場合が多いようです。 |
原因 | 幼小児期の肺炎や細菌の感染を繰り返すことにより、気管支壁が弱くなったり、壊れたりすることで発症します。放置すると、気管支の壊れた部分に細菌やカビが繁殖し、その他の部分にも広がり、肺炎を起こします。 |
治療法 | マクロライド系抗菌薬を投与したりして炎症を緩和したり、痰をスムーズに出す薬などの併用を行った治療になります。 カビや細菌の感染が疑われる場合は、抗生物質を使って感染を抑えます。 |
呼吸器感染症
呼吸器感染症は、別名、気道感染症とも呼ばれ、気道、呼吸器における感染症のことを言います。いわゆる”かぜ症候群”とも呼ばれます。
症状 | 発熱、咳、痰 |
原因 | ほとんどがウィルスによる風邪が原因であり、誰にでも起こりえるものです。 |
アトピー咳嗽
気管支喘息のような呼吸困難な症状はなく、咳だけが長く続く病気です。
のどにイガイガとした掻痒感を伴う乾いた咳が出ます。
症状 | 喘息独特のヒューヒューといった端鳴や呼吸困難発作が無く、イガイガとした掻痒感を伴った咳が特徴です。 エアコンなどによる空気の乾燥や、タバコの煙、運動中、会話中に咳が止まらなくなるなどの症状があります。 |
原因 | アレルギーによる過敏症状、喘息以外のアトピー疾患に罹患した経験があったり、血縁者にアトピー疾患に罹患したことがあったりする場合に発症したりします。
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気管支喘息
気管支喘息は主にアレルギー症状によって気管支が狭くなる病気です。
成人気管支喘息の場合、過去に小児喘息にかかった経験を持つ方が、成人になって再発するケースは少ないとされています。
症状 | 炎症を鎮めずに放置しておくと、発作が慢性化して、突然の咳き込みやのどからゼイゼイ、ヒューヒューと言った音がする喘鳴や呼吸困難になります。 |
原因 | 喘息の症状を引き起こす原因は決して単一ではなく、現在では”喘息は症候群である”と考えられているようです。 |
当サイトの当記事で言えるのは、喘息を含めたアレルギー症状は、ほとんどの場合が免疫細胞に過敏な反応を起こさせることが原因です。
以前は「喘息は子供の病気」と思われている方が多かったのですが、実際に子供の頃に喘息が再発するケースもありますが、大半は40歳を過ぎた大人が発症するようです。
喘息は従来、気道が狭くなったり、過敏になることが原因で起こると考えられてきました。
しかし、最近では※「IgE抗体」の働きが喘息の発症に関係していることが分かってきています。
※IgE抗体とは
IgE抗体とは、免疫に関係したタンパク質である免疫グロブリンの一つであり、健常な人からは極めて微量しか検出されません。
IgE抗体は抗原(アレルゲン)と結合することにより、ヒスタミンなどの炎症を引き起こす化学伝達物質を肥満細胞から放出させることでアレルギー反応を引き起こします。
喘息の患者さんの気道には、※肥満細胞や好酸球・リンパ球といった炎症に関係する細胞が多く見られるようなのです。
※肥満細胞とは
肥満細胞は、マスト細胞とも呼ばれ、私たちの体に広く分布しており、肥満という名称とは異なり、肥満には関係なく、多くの生理活性物質を放出します。
ぜんそくのほか、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー性疾患を引き起こすという点で最近注目されています。
但し、喘息にはアレルギー性のタイプとそうでないタイプがあります。
アレルギー性の場合であれば、アトピーや花粉症などと同じように食生活を中心とした生活習慣に改善によって、症状の緩和・改善が期待できるのです。
★関連記事:こんなにある!花粉症やアレルギー性鼻炎の原因や予防・治療法
まずは外来で診察してもらおう
季節の変わり目には、急激な気温や気圧の変化により、気管支が軽度の炎症やむくみを起こして弱ったことで咳が出る場合が多いのです。
上でお話しましたように、咳にもさまざまな原因や症状の違いがありますので、自分で判断せずにまずは、病院の外来に行き、医師に診てもらったほうが良いでしょう。

自分で判断しただけの対処は、原因が違っている場合に間違った対処になるケースが多く、状況をさらに悪化させる恐れがありますので、専門家の判断に任せましょう。
但し、季節の変わり目に出る咳の大部分は、アレルギー症状の一つである場合が多いようです。
アレルギーの場合は、食生活を中心とした普段の生活習慣の改善により、症状が緩和したり、改善されるケースが多いのです。
では、どのような食生活をして、どのように生活すれば良いのでしょうか?
季節の変わり目に出る咳を改善する方法

アレルゲンを特定して減らす
アレルギー性の咳の場合は、アレルゲンの原因を特定して減らすことが大切です。
アレルゲンの特定は、病院のアレルギー科の外来に行けば、血液検査による検査で特定することが出来ます。
ハウスダストやダニが原因の場合は、家の掃除を徹底して行いましょう。
また、喫煙をされる方は、タバコを吸うことによって、気道を狭める原因になりますので、禁煙するようにしましょう。
発酵食品や食物繊維の摂取
アレルギー性の喘息など、近代日本でアレルギー疾患が増加した大きお要因と言われているのが、食生活の変化です。
食の欧米化による肉食の増加も原因の一つなのですが、気軽に食べることのできるファストフード、コンビニ弁当など、トランス脂肪酸や合成保存料、添加物などです。

たまに食べるぐらいであれば、ほとんど害は無いのですが、習慣的に食べることによって、私たちの健康の大部分をつかさどると言われる腸内フローラに悪影響を及ぼすのです。
ただ、腸内フローラとアレルギー疾患の関係を当記事で話しますと長くなりますので、興味あるとか、ぜひ知りたい方は、当サイトのべつの記事へ下のところからリンクしてご覧になってみて下さい。
★関連記事:腸の健康がアレルギー改善の秘訣!免疫力の高まる食事
発酵食品を摂る
私たち日本人が昔から食べてきた和食には、質の高い栄養素がたくさん詰まっています。
例えば、味噌や醤油、食酢、みりんはどれも麹菌を使用して発酵させた発酵食品です。
また、大豆を納豆菌で発酵させた納豆や、古漬けやぬか漬けなどの発酵食品には良質で強い乳酸菌が豊富に含まれています。

日本で古来から食べられてきた発酵食品は腸の中に棲むビフィズス菌を代表する善玉菌を元気にして健全な腸内フローラを形成します。
健全な腸内フローラはアレルギーの原因となる免疫バランスの崩れを修正する働きがあり、様々なアレルギー性の症状を緩和・改善に大いに役立っています。
★関連記事:【腸内フローラの強い味方】発酵食品で腸内環境を改善!和食のすすめと栄養効果
食物繊維を摂る
和食には、麹菌などの乳酸菌のほかにも食物繊維が豊富に含まれています。
野菜や海藻類、キノコ類に含まれる食物繊維は、ヒトの消化酵素では消化されません。
消化されずに腸まで届きます。

食物繊維には大きく分けて2種類あります。
水溶性食物繊維 | 腸内でゲル状になり、余分な栄養素やコレステロールを包み込み、体外に排出します。また、腸内で善玉菌のエサとなり、健全な腸内フローラをつくるのに一役買っています。 |
不溶性食物繊維 | 多くの水分を含んで膨張し、便のかさ増しをして便通を促します。便秘を予防・改善に役立っています。 |
★関連記事:便秘のセルフケア|排便力をつけるのに有効な食材とその効果|食物繊維の栄養
ストレスをためない
大人になってから起きるアレルギー性の喘息はストレスが誘因となって発作を起こすことがあります。
とは言っても、現代社会に生きる我々にとって、ストレスなしで生きられるような環境ななかなか無いい等しいかもしれません。
ストレスと上手に付き合うには、各々で工夫してセルフケアするしかないように思います。
ストレス解消について当サイトが一つだけアドバイスするとしたら、適度な運動を行うことです。

人間は体をある程度動かさないと、ストレスがたまるようです。
ボクもそうなのですが、特にオフィス内のデスクワークが中心の方は、ある程度の軽い運動を習慣化することをお勧めします。
決して激しい運動は必要ありません。
ウォーキングやスロージョギングなどの軽めの運動で良いでしょう。
まとめ
季節の変わり目の咳は、ほとんどがアレルギー性のものが多くを占めると言われます。
上記にお話しした中の一部を除いては、食生活を中心とした生活習慣の改善によって、緩和・改善が可能です。
ボクもアトピー性皮膚炎で長い間苦しみましたが、完治に近づいている今、やはり有効なのは、
睡眠
運動
の3つでした。きちんと取り組めば、必ず改善できます!
がんばりましょう。
あとがき
今回は、季節の変わり目の咳についてお話しましたが、咳だけでなく、季節の変わり目に体調を崩しやすいのは、気温や気圧の急激な変化によるものがほとんどの原因になります。
季節の変わり目であっても体調を崩さず元気で過ごすためにも、普段から生活習慣を見直して、腸を元気にしておきたいですね。
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