どうも!管理人の免疫大魔王です。
知り合いのA子さんは、毎日鏡を見てためいきばかりついています。
それもそのはず、彼女は先月30歳になられたばかりの、バリバリのキャリアウーマン
(今は、キャリアウーマンなんて呼び方はしないんでしょうか?)
で、最近ニキビができやすくなったとか・・・。
周りからは、内臓が悪いとか、ストレスとか、ホルモンバランスがどうのこうのとか、いろいろなことを言われ、一体どれを信じていいのか分からないとの事。
ニキビって、良くなったと思えば、また別の個所に出たりして、本当にひつこいですよね。
「まるでもぐらたたきゲームのようで、ニキビと根競べをしているようだわ」
とA子さんも言ってました。
今回は、A子さんぐらいの年齢の女性に意外と多いお悩みのニキビの改善法についてお話していきたいと思います。
Contents
ニキビのさまざまな原因
ニキビができてしまうと、憂鬱になり、外出するのもためらわれてしまうもの。
でも、仕事がある方は出かけないわけにはいきませんよね。
ニキビの改善の方法は、ネットなどを調べると本当にいろいろな方法が出て来ます。
今現在使用中の化粧品を替えてみるとか、触らないようにするとか、どれも間違ってはいないのですが、A子さんのような女性が求めておられるのは、そのような対症療法ではなく根本的な改善策だと思うのです。
特に30代の女性のニキビはストレスやホルモンバランスに大きく関係していることがわかっているのです。
ニキビとストレスの関係
当サイトの他の記事でもお話しているのですが、30代女性の場合はいろんな意味でストレスを抱えることが多いものです。
結婚、出産、また仕事をしている方は、年齢的にも責任あるポジションを任されている方も数多くいらっしゃいます。
当然、多くのストレスを感じることが多い年齢かもしれませんね。
ニキビは、思春期の若い男女がなるものというイメージがあるかと思います。
成長期のホルモンバランスや過剰な皮脂、細菌感染、角化異常などの様々な要因がからんで発生します。
ホルモンバランスを崩す要因の中に”ストレス”が大きく影響しているのです。
人はストレスを感じると、体内でストレスに対抗するためのホルモンが分泌されます。
ストレスに対抗する物質で代表的なのが、アドレナリンやコチゾールがストレスに対抗するホルモンに該当します。
特にコチゾールは、ストレスを改善するのには良い作用を示すのですが、困ったことに男性ホルモンを活性化させてしまうのです。
男性ホルモンが活性化しますと、皮脂をたくさん分泌し、角化異常を起こし、毛穴に皮脂が詰まることによってニキビができてしまうと言われています。
また、毛穴には常在菌である”アクネ菌”が棲んでいるのですが、毛穴に皮脂がつまることにより、アクネ桿菌の中の悪玉菌が悪さをして暴れることにより、ニキビの元となる炎症を起こすと言われています。
皮膚にも存在する”スキンフローラ”
皆さんは”スキンフローラ”って聞いたことがありますでしょうか?
実は、腸内細菌と同じように、皮膚にも皮膚細菌叢(スキンフローラ)というものが存在するのです。
理屈は腸と同じで200種類以上の皮膚常在菌が存在します。
やはり、腸内細菌と同じような仕組みで、善玉菌もいれば悪玉菌もいますし、普段はどっちつかずの日和見菌もいるのです。
3つの勢力は常にバランスを保ちながら存在するのですが、やはり皮膚の状態によっては、悪玉菌優位になってしまうことでニキビを発生させる原因となるのです。
アクネ菌にも善玉菌と悪玉菌がいる!
アクネ菌と言えば、ニキビを発生させる悪者というイメージをお持ちの方も多いでしょうが、実は、アクネ菌にも善玉菌と悪玉菌が存在すると言われます。
善玉アクネ菌の作用
皮脂から遊離脂肪酸やグリセリンを産生して、肌に潤いを与える。
皮膚を弱酸性に保つ働きをする。
悪玉アクネ菌の作用
皮膚に炎症を起こす。
嫌気下で溶血性毒素を産生する。
また、女性の場合、男性と違いニキビが出ているときでも化粧をしないといけない時があるというのが最大のネックかと思います。
「ニキビがあるときに化粧はNG!」
と多くの方が思っているでしょうが、仕事の都合上、化粧をしない訳にはいかないという方が大勢おられるのも事実です。
ただ、ニキビの出来ているときの化粧が全てダメと言う訳ではなく、逆に化粧をすることで紫外線からの予防の効果が期待できるというメリットもあるのです。
但し、使用する化粧品は保湿力があって、肌への刺激が少ないタイプや、皮脂の分泌量を増やさないタイプの化粧品にするなど工夫が必要です。
桃谷順天館グループが悪玉菌のみを制御する抗菌成分を発見!
大阪市中央区に本社を置く、化粧品・医薬部外品メーカーの株式会社桃谷順天館が、日本農芸化学会2018年度大会に於いて、「トピックス賞」を受賞しました。
桃谷順天館は、創業132年の化粧品メーカーで、受賞したテーマは「悪玉アクネ菌のみ制御する抗菌成分発見について」でした。
従来の化粧品に配合されている抗菌剤や防腐剤はアクネ菌を善玉・悪玉と関係なく全て殺菌してしまうことが分かっています。桃谷順天館は悪玉アクネ菌のみを選んで抑制する抗菌剤の発見に成功しています。
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桃谷順天館の今後の商品展開が楽しみですね。
腸内環境の悪化がニキビを発生させる
女性のニキビの大きな原因には、便秘などによる腸内環境の悪化が挙げられます。
便秘になることで、腸の蠕動運動(腸が動いて便を出すための運動)が鈍くなり、血液やリンパの流れが悪くなるため、肌のターンオーバーに悪影響を与えます。
肌のターンオーバーが正常に行われないことがニキビができやすくなる要因と考えてもよいでしょう。
★関連記事:ストレスこそが腸内フローラの最大の敵!腸が第二の脳と呼ばれる理由
腸内環境の悪化は、ニキビだけでなく、ニキビ以外の肌荒れにもものすごく影響します。
「腸は第二の脳」と呼ばれていますように、腸は脳に次いで多くの神経細胞があり、脳の指示が無くても、他の臓器との連携しながら機能できるのです。
消化や吸収は小腸が受け持ち、排出は大腸が受け持っています。
ただ単に、食べた物を消化・吸収するだけでなく、過剰に摂りすぎた脂質のコントロールをしたり、体内に侵入してきた有害菌やウィルスを発見・退治したりします。
また、幸せホルモンと呼ばれる”セロトニン”や”ドーパミン”を分泌する凄い臓器なのです。
肌の健康のほとんどは腸の健康にあると言っても過言ではないでしょう。
ニキビを治す方法

ニキビを治すにはスキンケアも大事ですが、体の中から改善するのが一番。
腸が元気に健康になると、自然にニキビなどの皮膚疾患のほとんどは完治するのです。
腸を元気にしてニキビを治す方法はいくつかあります。
女性ホルモンを増やす働きのあるものを食べる
女性のニキビに一番効果的な方法は、女性ホルモンを増やすことです。
女性ホルモンを増やすためには、それに効果的な食べ物を摂ることです。
では、女性ホルモンを増やすための食べ物にはどのようなものがあるでしょうか?
きな粉
きな粉の原材料は大豆です。
大豆には「大豆イソフラボン」と言って、女性ホルモンと似た働きをする物質が豊富に含まれており、その量は大豆製品のなかでもトップクラスです。
また、栄養分や酸素を体中に送り込む働きをするレシチンや、抗酸化作用のあるビタミンEや、ポリフェノールが豊富に含まれています。

また、きな粉には豊富なオリゴ糖や、食物繊維が含まれており、これらが良好な腸内フローラの形成に大いに活躍してくれるのです。
きな粉をヨーグルトにかけて食べると、オリゴ糖や食物繊維だけでなく乳酸菌も一緒に摂ることができます。
オリゴ糖と食物繊維は乳酸菌や腸内に棲むビフィズス菌などの善玉菌のエサとなり、腸内フローラを健全な状態にしてくれます。
発酵食品を摂る
日本で古くから食べられている和食には、味噌や醤油のような大豆発酵食品や、古漬けやぬか漬けのような漬物類に含まれる乳酸菌など腸を元気にしてくれる食材が豊富です。
★関連記事:【腸内フローラの強い味方】発酵食品で腸内環境を改善!和食のすすめと栄養効果
発酵食品と言っても、最近の菌活ブームもあっていろいろな発酵食品が出回っています。
発酵食品が流行るのは良いことなのですが、中には生きた菌がまったくいない”ニセ発酵食品”が存在るのも事実です。

また、ヨーグルトも乳酸菌が含まれているのは違いないのですが、砂糖の入った甘いデザートのようなヨーグルトが本当に腸の健康に良いでしょうか?
当サイトに来て頂いた方にご注意いただきたいのは、”ニセ発酵食品”に騙されないことです。
発酵食品ならちゃんと菌が生きているもの、ヨーグルトなら砂糖の入っていないプレーンタイプを選んで食べるようにしましょう。
食物繊維を摂る
食物繊維は腸の健康には欠かすことの出来ない栄養素です。
とは言っても、食物繊維そのものにビタミンやミネラルのような栄養素はありません。
ただ、摂ることで腸の中の余分なコレステロールや栄養素を対外に排出してくれたり、腸内の善玉菌のエサとなり、腸内フローラを健全な状態にしてくれるのです。
言ってみれば、食物繊維は”腸の掃除屋さん”のような役割をしています。
★関連記事:便秘のセルフケア|排便力をつけるのに有効な食材と効果|食物繊維の力
詳しくは上記の関連記事のリンクをご覧下さい。
食物繊維を豊富に含む食材いろいろな食材が書かれています。
睡眠をしっかりとる
上記のニキビとストレスの関係の項目では、ストレスによってホルモンバランスが崩れることからニキビが発生するというお話をしました。
ストレスを解消する有効な手段の一つに、良質な睡眠が挙げられます。
私たち人間は本来、昼間活動して夜は眠る動物です。
夜活動するのは、一部の夜行性の動物ぐらいのものです。

本当は昼間の仕事が忙しかったり、心身共に充実していれば自然に夜はぐっすり眠れるはずなのです。
ところが、近年のライフスタイルの多様化が原因なのか、夜行性の方が増えているように思います。
人間が健康を保つために必要な睡眠時間と比べて、現代人の平均睡眠時間は約1時間少ないと言われています。
睡眠時間が短くなることで本来睡眠で回復できるはずの疲労が取れずに過ごしているのです。
睡眠不足はニキビなどの肌の健康に物凄く影響します。
睡眠不足は上記のニキビとストレスの関係の項目でお話した男性ホルモンの活性化の元になる「コルチゾール」の分泌を促してしまうのです。
いくら体に良いものを食べても質の良い睡眠が無いとニキビは治りません。
ニキビの治す=質の良い睡眠を実践しましょう。
適度な運動
ニキビを治し、キレイな肌を保つためには、食事、睡眠にプラスして程よい軽めの運動が有効です。
とはいっても、気合を相当入れないと続けられないようなハードは運動はいりません。というよりハードな運動は却って美肌には良くありません。
おすすめはウォーキングや軽めのジョギング、特に限りなくウォーキングに近いスピードの”スロージョギング”が良いでしょう。

あとは、ヨガやストレッチなど呼吸を整えて血流を良くする運動がおすすめです。
コツは楽しくリラックスして行うのが大事です。
まとめ
女性にとってニキビのような皮膚疾患は男性が思っている以上に深刻なものです。
ニキビが酷くなると、皮膚組織を破壊してしまい治った後もニキビ跡としてクレーターのような肌になってしまう方も少なくありません。
ニキビの改善に有効だとされるスキンケア商品はたくさん出回っていて利用するのも大事ですが、やはり体の中からの”噴火”を収めないことには外からのケアだけでは治りません。
腸を元気にすることがニキビを治し、健康で美しい肌を作ってくれるのです。
あとがき

「ニキビは青春のシンボル!」というテレビCMはボクが子供の頃に流行ったCMですが、近年は30代の女性に多い「大人ニキビ」がやたら目立ちます。
「いい年をしてニキビなんて恥ずかしい!」と深刻に考える方も少なくはないですが、生活習慣の改善により腸内環境を改善することは、ニキビなどの肌疾患には大変有効かと思いますので、有効に活用して頂ければと思っております。
是非、菌活・腸活をうまく行ってニキビを撃退しましょう!
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