どうも!管理人の免疫大魔王です。
女性の避妊の手段として、使用がもはや一般的となっている経口避妊薬(ピル)ですが、
実は、ピルはPMSの改善や月経周期の安定など、避妊目的以外にも使用されています。
先日も、ある女性の元アスリートが、試合でベストなパフォーマンスを出すために、ピルによって生理を調整するといったコメントをして話題になりました。
同時に、ピルの使用に於いては、様々な副作用が報告されていて、女性にとっては深刻な問題になっていることも事実です。
先日ピルに関する情報を調べていたところ、ピルを常用していると、肌荒れや腰痛だけでなく、高血圧やがんなどの生活習慣病や鬱にもなる恐れがあると言われています。
なんとなく腸内細菌にかかわるような感じがしたので、いろいろ調べてみたところ、案の定、ボクの不安が的中していましたので、今回はピルの副作用や克服方法についてお話していきたいと思います。
Contents
ピルの常用によるさまざまな副作用

ピルを飲むことで鬱病に
スウェーデンのストックホルムにあるカロリンスカ研究所の発表によりますと、「経口避妊薬(ピル)は、女性の気分やクオリティ・オブ・ライフ(物理的・精神的な面を含めた生活全体の豊かさ)にマイナスの影響を与える可能性がある」という研究結果が発表されました。
カロリンスカ研究所のアンジェリカ・ハーシュバーク教授は、ピルの服用によって気分の落ち込みを心配されるのであれば、医師に相談の上、ピル以外の避妊方法への代替案を提案しています。
カロリンスカ研究所の研究結果に限らず、ピルと鬱の関係は、ネットへの投稿や様々な情報が存在します。ピルを飲むことで鬱になるという情報はたくさん存在します。
ある投稿では、

という報告がありました。
他にも

深い落ち込みを経験し、ピルの影響ではないかと主治医に尋ねましたが、「ピルで鬱になんかなるわけがない!」と一蹴されました。
去年までピルを6シートぐらい続けていましたが、なかなか体に合わず、倦怠感が酷く鬱状態になってしまいました。
ピルを服用されていた方の多くの方がピルの服用で、鬱になったがピルをやめると鬱の状態が改善したと言われています。
ところが、ピルで鬱状態になったことを医師に相談すると「ピルでそんなことになるわけがない!」と否定されるというパターンが多いのです。
医者として患者から相談されているのに、頭から否定するのはどういうことなのか理解しかねますが、日本では研究が進んでいないのでしょうか?

私もピルは避妊ではなく、生理の調整のために使用していたことはあります。
私はたまたまかもしれませんが、目立った副作用は無かったんですが、友人が酷い副作用に悩まされていたのはよく知っています。
デリケートな薬だけに難しいんですよね。
ピルの副作用でめまいや吐き気が酷い
ピルを飲むことでめまいや吐き気が出るのは、0.5%~5%とほんのわずかなユーザーに限られるとされてはいますが、現実に、ネットへの投稿でピルの服用によるめまいや吐き気が何件も報告されています。
下記はほんの一例ですが、

ピルを飲み始めたころは、ほとんど吐き気もなかったのですが、ここ最近は毎日深夜気持ち悪くなってしまいます。
効かないと思いつつ、吐き気止めを飲んでみましたが、やっぱり効きませんでした。
という状況でかなり深刻ですね。
なかには頭痛を伴った吐き気もあるようです。
ピルの副作用で慢性的な便秘に
PMSの緩和や避妊の対策でピルを飲んでいる女性からの副作用の報告で便秘に悩まされる方が多いようです。
ネットにもピルの服用による副作用で便秘に悩まされているという投稿が多いのです。
なぜ、ピルで便秘になるのでしょうか?

上記のほかにも、ピルの副作用として、高血圧や腰痛、肌荒れなど、様々な副作用の報告があります。
実は、さまざまなピルによる副作用の根本的な原因は、女性ホルモンと深い関わりがあったのです。
ピルによる副作用の原因は女性ホルモンにあった!

女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロン
ピルはホルモン製剤になりますので、体内のホルモン分泌のバランスが崩れることで、自律神経の乱れを引き起こして、便秘やめまい、吐き気、ひどい場合は鬱の症状を引き起こすということになっているのです。
女性ホルモンとは、卵巣から分泌される「エストロゲン」(卵胞ホルモン)と「プロゲステロン」(黄体ホルモン)の両方があり、これら2種類のホルモンは、だいたい28日~38日の月経周期に合わせて、分泌量が変わってくると言われています。
エストロゲンとプロゲステロンは、女性の体を妊娠や出産が可能な状態にする働きを持つほか、女性特有の美しい体や肌を創るのに、欠かすことの出来ないホルモンです。
エストロゲンの働き
女性ホルモンのエストロゲンの働きには次のようなものがあります。
●基礎体温を下げる働き
●卵胞の成熟を促す
●子宮内膜を厚くして、受精卵の着床を促す
●自律神経や感情をコントロールする
●骨の形成を促し、血管収縮を抑える
●精子が子宮の中に入りやすいようにする粘液の分泌を促す
エストロゲンの働きは、女性らしさを創るホルモンと言われ、肌質や髪質にも影響すると言われています。
プロゲステロンの働き
プロゲステロンの働きには次のようなものがあります。
子宮内膜を厚くし、受精卵の着床を助ける
基礎体温を上昇させる
妊娠を維持させる
乳腺の発育を促進する
などなど、エストロゲンと同じような働きをするものもありますし、反対の作用もあります。
女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンの両方が正常に作用してこそ、女性が女性らしく快適に生活できるというものなのでしょう。
ピルの服用は、人によって多かれ少なかれ、ホルモンバランスの乱れに関わっているのです。
ピルの常用で、ホルモンバランスが崩れる
ピルを常用することで、ホルモンバランスが崩れると、自律神経に影響して、大腸の働きで、排便を促す腸の煽動運動が鈍くなり、便秘に繋がると言われています。
また、ピル服用による便秘を改善をしようとして、下剤などの便秘薬を使用し、ピルとの併用の影響もあり、より便秘が悪化する女性も多いのです。
上記のように、多くの副作用はホルモンバランスの崩れが原因のようです。
勿論、女性の体は大変複雑であり、千差万別ですので、いくつかのパターンで語れるほど簡単ではないようなのです。
今、全世界で約1憶人の女性がピルを使用していると考えられていますが、ピルが女性の健康に与える影響はほとんど調べられて来なかったのも事実なのです。

上記でお話しました、カロリンスカ研究所の研究以外に、今後、長期の研究が行われることによって別の結果が引き出されるかもしれません。ピルの女性に対する副作用の研究は今後も必要とされるでしょう。
上記で述べてきたようなピルの副作用についての研究であったり、理解は欧米諸国に比べて日本は立ち遅れているように思うのです。
また、欧米諸国と日本人の女性の体は、特徴も違いますし、女性によっても状況はまったく違ってくるでしょう。

ただ、私が皆さんにアドバイスできるのは、ピルを処方する際に良いアドバイザーとなる良いお医者さんを探しておくということでしょうか。
薬だけポンと出して、「はい、様子を見ましょう」って言うだけのお医者さんはやめといたほうが良いでしょう。
ピルの副作用が全くといってよいほど無い女性もいれば、上記でお話ししましたように、めまいや吐き気、鬱や便秘などの様々な症状や、各症状の軽い・重いも人それぞれかと予測できます。
ただ、多くの女性が間違いなく望んでいるのは、副作用の報告がある以上は、副作用を克服する研究や商品開発をもっと積極的に行ってほしいというところでしょう。
ピルによる様々な副作用を克服する方法として、当サイトの当記事で提案できることは、女性のホルモンバランスと腸内環境は深い関わりがあると言うことです。
つまり、腸内環境を整えることで、乱れたホルモンバランスを正常に修正していこうという考えです。
腸内環境を良くしてホルモンバランスを整える

女性ホルモンと過敏性腸症候群
ホルモンバランスを整えるためには、腸内環境の改善が必須です。
上記でお話しましたように、ピルの服用によって乱れてしまったホルモンバランスを正常に戻すためには、腸内環境の改善するしかないのです。
例えば、下痢や便秘を繰り返す腸の疾患として近年増加しつつある「過敏性腸症候群」ですが、ストレス過多な世の中において、緊張する場面に遭遇したときや、ストレスを感じることによって、お腹が痛くなる方は、過敏性腸症候群の疑いがあります。

先日、ある雑誌の記事で過敏性腸症候群になった女性は、朝の通勤の電車内では、ずっとトイレにこもりっきりだったり、過敏性腸症候群の合併症でアトピーになったりと、それは大変だったようです。
実際に日本における過敏性腸症候群になる男女の比率は男1:女2のようで圧倒的に女性のほうが多いのです。
しかも、過敏性腸症候群になる女性の年齢層が10代~40代に多いのは、ちょうど思春期から更年期へを向かう時期であり、過敏性腸症候群の発症が、女性ホルモンと深くかかわっていると言われています。
では、腸内環境を良くして、ホルモンバランスを整えるにはどのような対策をすれば良いでしょうか。
発酵食品を摂る
腸内環境を良くする方法として欠かせないのは、腸にはおびただし数の腸内細菌が棲んでいます。
数としてはなんと!約3万種、1000兆個といわれており、常にグループを形成して勢力争いをしています。
腸内細菌の種類は数えきれないほどありますが、大きく分けると下の図のようになります。
善玉菌 | ビフィズス菌など、腸内を良好な状態にする菌です。 |
悪玉菌 | 病原性大腸菌やウォルシュ菌、黄色ブドウ球菌など、腸内のタンパク質などを腐敗させ、有害物質をつくります。老化や腸内の腐敗、発がん性物質を作ると言われています。 |
日和見菌 | 腸内の優勢なほうの味方をする性質のある中間的な存在の菌です。腸内環境の良い時は問題ないのですが、腸内環境が悪化すると悪玉菌に加担します。 |
下の図は、腸内環境が健全な時の善玉菌、悪玉菌、日和見菌の占める割合です。
善玉菌が優位な腸内環境であれば、日和見菌は善玉菌に加勢し、良い状態を保つことができます。

つまり、善玉菌の喜ぶ食べ物を普段から摂っておく必要があるのです。
善玉菌が喜ぶ食べ物の筆頭として、まず発酵食品が挙げられます。

日本には昔から食べられてきた発酵食品が豊富にあります。
大豆を麹菌によって発酵させてつくった味噌や醤油とか、納豆菌で発酵させた納豆や古漬けやぬか漬けのような良質な乳酸菌が豊富な食べ物をしっかり摂るようにしたいものです。
★関連記事:漬物の乳酸菌パワーがスゲエぞ!種類と効果を徹底分析しました
食物繊維やオリゴ糖を摂る
女性独特のホルモンバランスの崩れや、アトピーや花粉症のようなアレルギー疾患が近年増加した原因の一つとして、食物繊維の摂取量の低下が挙げられます。
特に戦後の日本は、食生活の欧米化によって肉食が増えたり、気軽に食べることができるファストフードやコンビニ弁当の増加などの影響で腸内細菌が弱ったり、減少している傾向にあります。

腸内細菌の喜ぶ食べ物は、発酵食品の摂取で仲間を増やしてあげるほか、腸内細菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖を摂ることです。
食物繊維には大きく分けて2種類あり、
水溶性食物繊維
不溶性食物繊維
があります。
両方の良いバランスは不溶性2:水溶性1だと言われています。
上手に摂ることで、便秘の改善にも大いに役立ちます。
ワカメやめかぶなどの海藻類やきのこ、ごぼうなどが良いですよ!

食生活を改善するのが基本ですね。
★関連記事:便秘のセルフケア|排便力をつけるのに有効な食材と効果|食物繊維の栄養
また、オリゴ糖も食物繊維と同じく、腸内の善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やし活性化させるのに大いに役立っています。
★関連記事:便秘のセルフケア|排便力をつけるのに有効な食材と効果|オリゴ糖の驚異的なパワー
上記のように、腸内細菌が活発になるような食事を普段から摂るように心がけましょう。
腸内環境をよくすることで、ホルモンバランスが整ってきて、生理前の便秘などによるイライラやむくみもとれてきてすっきりしたというご意見も多く聞かれます。
また、食事だけでなく、睡眠をしっかりとるとか、適度な運動を行うことで、不調も緩和されたりするものです。食生活を中心とした規則正しい生活を心がけましょう。
まとめ
本当は、ピルを服用することによって、体に不調をきたすようであれば、ピルの種類を替えてみるとかもひとつの方法ですし、ピルの種類を替えても状況が変わらないのであれば、ピルの服用をやめるのが最善策です。
自己管理の問題になってくるのですが、自分の大切な体がどうすれば調子が良くなるのかは、時にはお医者様のアドバイスに頼るのも良いのですが、最終的にはあなたご自身が決めることです。
ご自分の体を労わり、健康な体づくりができるようにしていきましょう。
あとがき
いつも、女性独特の不調の事を記事にする際には、男性であるボクが果たしてこんなことを書いてもいいのだろうかと葛藤することが多いのです。
日本では、ボクを含めた男性の女性の体に対する理解や気遣いが、まだまだ不十分なように思います。職場でも家庭でもです。もっと男性は女性のことを勉強し、理解する必要があるでしょう。
男性のボクが書いたところで、いくら記事の内容が的を得ていたとしても、結局第三者的な無責任な言動のようなものにならないかと考え込んでしまうのです。
ただ、菌活・腸活がテーマである当サイトで、取り上げない訳にはいかないと考え、ボクなりにしっかりと調べたうえで書かせていただいております。