どうも!管理人の免疫大魔王です。
アラビア語で「王様の野菜」という異名を持つモロヘイヤ。古代エジプトで重病になった王様がモロヘイヤのスープを飲んだところ、たちまち治ってしまったという逸話を持つ食材です。
昨今の健康ブームでモロヘイヤはおひたしやスープで食べるだけでなく、スムージーの材料では欠かせないほどの存在となっています。
モロヘイヤの持つとされる豊富な栄養成分が、便秘の改善にも効果的だと言うことですので、今回はヌルねば食材のなかでは、欠かすことのできないモロヘイヤの栄養や健康効果について詳しくお話していきます。
”王様の野菜”の意味を持つモロヘイヤの栄養を分析

モロヘイヤの基礎データと概要
昨今の健康ブームも手伝って、含まれる栄養成分が便秘の改善やコレステロールを下げたりするだけでなく、ダイエットや美容にも効果が高いということで存在感を強固にしつつあるモロヘイヤ。
実は、モロヘイヤという名前はアラビア語であり、日本での正式名称は「シマツナソ」という名前となっています。
今更ながらですが、モロヘイヤはどのような食材でどこから渡ってきたのでしょうか?
少なくとも、ボクの子供の頃は、聞かなかった食材ですし、食べたこともありませんでした。
モロヘイヤの原産地はいろいろな説があるようですが、エジプトあたりが原産地だとも言われています。古代エジプトの美女として名高いクレオパトラが好んで食べたとされていることと、カロテンや食物繊維を多く含むことから、近年は美肌効果のある野菜として人気が出ています。
若葉を食用とし、刻んだり茹でたりすることで、独特のネバネバが出てきます。日本で栽培が始まったのはほんの十数年前ですが、健康野菜としてとりあげられ、栽培が簡単なことから家庭菜園で育てられる方も多いのではないでしょうか?
モロヘイヤの栄養成分
健康野菜として重宝されるモロヘイヤの栄養分は具体的に何が含まれていて、有効な健康効果が期待できるのでしょうか?
食物繊維が豊富
モロヘイヤには、水溶性食物繊維と不要性食物繊維の両方の食物繊維が豊富に含まれています。その含有量は
水溶性食物繊維 | 1.3g |
不溶性食物繊維 | 4.6g |
両方の食物繊維の栄養バランスが、便通を促し便秘を予防改善したりするのにうってつけのため、ダイエット効果も高いとされているのです。
便秘というのは、そもそも肥満やその他、高血圧や高コレステロール症と言った生活習慣病も引き起こす原因と言われていますので、腸内環境を改善し、便秘を改善するということは、健康を保つために不可欠な要素です。
カロテンの量が野菜の中で一番多い!
カロテンとは、野菜などの植物や動物に存在する色素の一種です。
体内でレチノール=ビタミンAに変換されるため、「プロビタミンA」とも呼ばれています。
カロテンの働き
ビタミンAとして、目の神経伝達物質となる
活性酸素を抑え(抗酸化作用)、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病を予防する
皮膚や粘膜の細胞を正常に保ち、免疫力を高める働きもある
がんの予防に効果
カロテンの含有量は他の野菜の中でも群をぬくほどのものがあります。具体的に数値に表し、ベストテンにしてみました。(単位:μg)
1位 | モロヘイヤ | 10000 |
2位 | にんじん | 9100 |
3位 | パセリ | 7400 |
4位 | バジル | 6300 |
5位 | よもぎ | 5300 |
5位 | あしたば | 5300 |
7位 | きょうにんじん | 5000 |
8位 | めたで | 4900 |
9位 | とうみょう | 4700 |
10位 | 春菊 | 4500 |
カロテンの含有量はモロヘイヤが郡を抜いているのが分かりますね。
健康野菜として人気が高いのも納得できます。
また、カロテン以外の栄養素も豊富なのです。
それ以外の栄養素
モロヘイヤはカロテン以外にも、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンKを豊富に含みます。ビタミンなどの栄養素の含有量をほうれん草と比較しますと、
カロテン | ほうれん草の2倍以上! |
ビタミンC | ほうれん草の約2倍! |
ビタミンE | ほうれん草の約3倍! |
と言ったように、豊富な栄養成分に大変恵まれているのです。
もう、今日から食べるっきゃないですね!
上記のように、豊富な栄養成分で健康効果の高いモロヘイヤですが、食べるときにはちょっとだけ注意が必要なようです。
モロヘイヤを食べる際の注意点
モロヘイヤの食べ方のことで、よくヤフー知恵袋に寄せられている質問の中で、
「モロヘイヤの茎って食べられるの?」
「食べてみたけど、硬くて美味しくない!」
というご質問が多いようです。
茎は食べられるのは食べられるのですが、実は、安心して食べられる茎と、食べるのに注意が必要な茎がありますので、覚えておきたいですね。
モロヘイヤの茎が食べられるのは、スーパーや八百屋さんなどで市販されているモロヘイヤになります。よく栽培が簡単だからと言って、家庭菜園でモロヘイヤを栽培されていますが、家庭菜園のモロヘイヤの茎はリスクがあるのです。
毒性
モロヘイヤの茎や種子(果実)には「ストロファンチジン」という強心作用のあるステロイド類の強心配糖体が含まれています。ストロファンチジンを摂取すると鬱血性心不全を起こし、最悪の場合、死亡することもあるのです。平成8年に牛の死亡例があるようなのです。

出典:Wikipedia シマツナソの果実
ですので、実である種子(果実)や家庭菜園の茎は食べるのを控えておきましょう。めったに無いかと思われますが、もし、市販で売られているモロヘイヤに種子(果実)が付いていたらすぐに取り除いておきましょう。
通常食用にする葉には毒性はありませんので、大丈夫です。
では、モロヘイヤを美味しく食べるレシピはどのようなものがあるかをご紹介しています。
食べて美味しく便秘の改善にも良いモロヘイヤの人気レシピ

モロヘイヤは美容に良い!
モロヘイヤはダイエットに効果的!
と人気のモロヘイヤですが、モロヘイヤを美味しく食べる人気のレシピをいくつかご紹介しておきますので、ぜひ作ってみて下さい。
COOKPADのモロヘイヤの人気のレシピ
まずは、お馴染みのCOOKPADからモロヘイヤの人気のレシピをご紹介です。
レンコンとモロヘイヤの味噌汁
レンコンとモロヘイヤのヌルねばコンビの味噌汁になります。もう聞いただけで体に良さそうですね。

出典:COOKPAD レンコンとモロヘイヤの味噌汁
【材料】
レンコン 20㎝ぐらい
モロヘイヤ 一袋
味噌 適量
出汁 800cc
【作り方】
①レンコンをピーラーなどで皮をむき、すりおろす。
②モロヘイヤを1分茹でて細かく切る。
③鍋に出汁を沸かしてすりおろしたレンコンを投入。
④味噌を溶かし、モロヘイヤを散らして出来上がり。
たまたまCOOKPADに載っていたのを真似して作ってみました。とても美味しかったです。
モロヘイヤとしめじのおひたし
簡単に作れて栄養満点のレシピです。

出典:COOKPAD モロヘイヤとしめじのおひたし
【材料】
モロヘイヤ 適量
しめじ 1株
白だし 小さじ2杯
かつおぶし 適量
【作り方】
①モロヘイヤの葉っぱのみをちぎって細かく刻む。
②しめじをレンジで600Wで2分加熱する。
③モロヘイヤと加熱したしめじを混ぜ、白だしを合わせる。味の濃い薄いは醤油で調整すると良いかと思います。
お酒のおつまみにも適しています。
モロヘイヤ+バナナ+キウイのスムージー
最近ブームになっているスムージーですが、スムージーは腸内環境を整え、便秘を改善したり、それにより美容・ダイエットにも効果的と言われます。
今回は「王様の野菜」と言われるモロヘイヤを使ったスムージーです。

出典:COOKPAD モロヘイヤ+バナナ+キウイのスムージー
【材料】
モロヘイヤ(葉のみ) 40g
バナナ 1/2本
キウイ 1/2個
水 100ml
【作り方】
ミキサーにモロヘイヤ、バナナ、水を入れて滑らかになるまで20秒ほど回す。キウイフルーツを加えて更に10秒ほど回す。
※水の代わりに牛乳を入れると味がまろやかになります。お好みで変えてみると良いでしょう。
楽天のモロヘイヤの人気のレシピ
モロヘイヤのかき玉スープ
夏バテの予防や改善に最適のモロヘイヤのかき玉スープです。
聞いただけで元気になりそうですね。

出典:Rakutenレシピ スタミナ夏野菜!夏バテにモロヘイヤのかき玉スープ
【材料】
モロヘイヤ(葉のみ) 40g
水 400cc
チキンコンソメ 1個
卵 1個
塩、コショウ 少々
ごま油 少々
①モロヘイヤの葉のみを摘み取り、水洗いにしてからざく切りにします。
②卵は割りほぐし、塩、コショウを混ぜておきます。
③鍋に水、チキンコンソメを入れ中火にかけ、沸騰したら、刻んだモロヘイヤを入れサッと人ひと煮立ちさせます。
④卵を入れて、かき混ぜ、ふんわりと半熟になったら、塩、コショウで味を整え火を止めます。
⑤器に盛り付け、お好みでごま油を少々落として出来上がり!
暑い夏でも、サッと作れて、さっぱりと食べることができるレシピです。
モロヘイヤの保存方法
モロヘイヤは日持ちしない野菜の一つです。最適な保存方法を知っておき、美味しく食べられるようにしましょう。
冷蔵保存 | 買ってきたら、湿らせたキッチンペーパーなどで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存する。 |
冷凍保存 | 湯通しする程度にサッと茹でてから、水気をよく切ってフリーザバックに入れる。ラップで小分けしておくと、使うときに便利です。 |
食べて美味しく、便秘の改善に大変有効なモロヘイヤをしっかり普段の食事に摂り入れましょう。
あとがき
モロヘイヤを初めて食べたのは、30歳を過ぎていた頃だと思います。
少なくとも、ボクの小さい頃には見かけなかった食材ですが、最近テレビ等のメディアで健康効果が取り上げられる影響もあり、栽培される農家さんも多く、広く安定的に流通しているようです。
普段の食事にぜひ取り入れて頂き、健康にお役立て下さい。
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