どうも!管理人の免疫大魔王です。
世の中には、今まで散々邪魔者扱いをされていたものが、あることをきっかけに急に重宝される扱いにうってかわることがあるというもの。
今回のお話の主役である海藻類の「アカモク」がそれにあたります。
アカモクと言えば、海の表層を漂っていて、漁師さんの船のスクリューに絡みついたりして、迷惑がられたり、捨てられたりしていたものです。三重県では「邪魔モク」と邪魔者扱いをされていたのです。
かつては海の厄介者扱いをされていたアカモクが、アカモクに含まれる栄養による健康効果からヒット商品になろうとしています。
今回は最近人気者に変身したアカモクの栄養や健康効果についてお話していきます。
Contents
テレビなどで紹介されたアカモクの栄養と健康効果

アカモクとはどんな海藻?
アカモクは、北海道から日本全土の比較的浅い海に分布し、朝鮮半島や中国、およびベトナムにまで広く分布しています。
呼び名も地域によってさまざまであり、秋田県では「ギバサ」、山形県では「銀葉藻(ギンバソウ)」、新潟県では「長藻(ナガモ)」、そして富山県では「ナガラモ」と呼ばれています。
ナガラモは収穫した生の状態は赤褐色で、すでに粘りがあり(糸をひくぐらい)、腐敗を防ぐために収穫してすぐに茹で上げられ、鮮やかな緑色のものが商品として流通しています。
ボクが初めて商品になったアカモクを見たのは、磯釣りに行ったとき、三浦半島の城ヶ島にある土産物屋さんで売られていたもので、やはりきれいな緑色をしていました。
また、城ヶ島ではマグロとアカモクの入った海鮮丼を食べました。ぬめりがあるだけでなく、噛むとシャキシャキした歯ごたえのある食感に感動を覚えました。
アカモクは、さきほどもちょっと触れましたが、ひと昔前までは、海に大量に発生しては漁師さんの漁船のスクリューに引っかかったり、航行の邪魔になると言うことで、捨てられたりしていたのですが、近年アカモクが持つ豊富な栄養成分がとんでもない健康効果があるということで、一気に重宝されるようになりました。

今や、アカモクはAmazonや楽天などの通販でも販売されていて、日本中の各地でアカモクが売り出されたり、アカモクを使った料理などが目白押しにでてくるほどです。
アカモクを逗子のソウルフードに!加工体験やメニュー開発などを町のイベントで実施
逗子と言いますと、富裕層の方のリゾート地やマリーナというイメージが強かったのですが、逗子では健康食品として注目を集めているアカモクで町を元気にしようという取り組みが行われています。

「アカモクを逗子のソウルフードに」という合言葉の元、加工体験や飲食店のスタンプラリーのほか、料理教室などのイベントが実施されています。
また、逗子市内の公立中学校では、アカモクを使った料理が学校給食に登場しました。
メニューは、ハンバーグ、酢の物、味噌汁であり、実際に食べた中学生の方は、
「ネバネバ感が良い。好きかも!」
「始めて食べた。味はよくわからないが嫌いではない。」
とまずまずの評判だったようです。
地元で採れる食材のすばらしさを理解してもらい、地元の活性化につなげられたら良いかと思います。
東日本大震災の復興にも役立てたいアカモク
アカモクは、東日本大震災で甚大な被害を受けた東北沿岸の地域の復興に役立っています。
宮城県塩釜市の水産加工会社は、注目されているアカモクに経営の軸足を移しています。
結果、アカモクの出荷量は年々増え続け、アカモクを採用した水産加工会社の売り上げは震災後の2倍にもなり、震災前と比べても3割増しにもなったのです。
実際にアカモクは、Amazonや楽天でも売られているのです。
つい最近まで邪魔者扱いされていたものがエライ出世ですね!
まさに、海藻類の立身出世物語の主人公であるアカモクがここまで注目され、重宝されるようになったのは、アカモクが持つ豊富な栄養素と、優れた健康効果にあります。
テレビで紹介されたアカモクの栄養成分と健康効果
アカモクは、テレビ朝日の人気番組「たけしの家庭の医学」で放送され、注目を浴びました。
『万病の元、内臓脂肪を運動せずに減らせる驚きの食材・・・正体と摂取法とは!?』という表題で紹介され、その他、NHKのホットニュース北海道でもアカモクが紹介されました。
アカモクの豊富な栄養素は
ポリフェノール
フコイダン
フコキサンチン
その他、各種ミネラル
を豊富に含んでいます。
フコキサンチンの驚くべき効能
特に注目すべきは、フコキサンチンという栄養素です。
フコキサンチンは、昆布やわかめなどの海藻類に含まれている赤褐色の成分です。
フコイダンとはまた違う重要な成分であり、褐藻抽出物の中でも最も特徴的な役割を果たしています。
フコキサンチンですが、なんと食べるだけで、内臓脂肪が減るというまるで魔法のような栄養素なんです!

フコキサンチンの効能については、ちゃんと証明される実験が行われています。
ロシアで、体重が90kg台の女性150人を対象に、生活習慣を変えることなく、フコキサンチン2.4mgを16週間摂取してもらったところ、平均体重が7kgも減ったという結果が出たんです!
メタボの改善のためのメニューがどれだけ過酷なものかということを知っている方はよくご存じでしょうが、食べるだけで運動をしたことになるほどの効果が出るのですからまさに驚異的な栄養と言えるでしょう。
アカモクに含まれるフコキサンチンは、
ワカメの約2倍!
がごめ昆布の約6倍!
の含有量にもなるのです!
アカモクこそが、スーパー海藻と言っても過言ではないでしょう。
アカモクのその他の栄養成分
アカモクの栄養成分はフコキサンチンだけではありません。
モズクやメカブ同様、ポリフェノールやフコイダン、各種のミネラル、食物繊維を豊富に含み、食べると腸内環境を整えて、便秘を改善する働きがあります。
アカモクは健康に良い機能性の高い食品として注目を集め、産地以外の地域でもスーパーマーケットに販売されたり定食屋や居酒屋のメニューとして出されたりしています。
今回は人気のアカモクを使った美味しいレシピをご紹介しましょう。
健康効果の高いアカモクの美味しいレシピ★

今回もお馴染みCOOKPADの中から、選りすぐりのレシピを選んでみました。
COOKPADの良いところは、どなたでも簡単に作れて、美味しく食べられるという手軽さです。もちろんボク免疫大魔王もよくCOOKPADを見て料理を作っていますよ!
やみつきギバサ(アカモク)の酢の物
アカモクは海藻類ですので、酢の物がとても美味しいんです!
簡単に作れて、あっという間に食べられてしまいます。
の酢の物.jpg)
出典:COOKPAD やみつきギバサ(アカモク)の酢の物
【材料】
アカモク 350g
ポン酢 大さじ3杯
麺つゆ 大さじ3杯
しょうが お好みで
【作り方】
①生のアカモクを使用する場合は、中にゴミなどが入っている場合もありますので、使用する際によく洗ったほうが良いでしょう。
Amazonなどの通販で買ったものを使用するときは、説明をよく読んで使うようにしましょう。
②生のアカモクの場合は鍋にいっぱいのお湯を沸かし、沸騰したらお湯の中に入れます。
すぐに色が緑色に変わりますが、少し長めに湯通しします。
乾燥アカモクの場合は、水に戻して使います。また、すでに茹でられてスタンドパックに詰められたものも販売されています。その場合はそのまま使うことができます。
③ポン酢、麺つゆ、しょうがで味付けをして出来上がり!
美味しい酢の物が出来ました。
アカモクとキムチ納豆で便秘解消!
便秘改善効果が高いと評判のキムチ納豆に、アカモクを混ぜることによって、より便秘解消効果が高くなります。ぜひお試しあれ!

出典:COOKPAD アカモク!美肌キムチ納豆 便秘解消
【材料】
納豆 1パック
キムチ お好みで30gほど
アカモク 1袋
【作り方】
①冷蔵庫から納豆を取り出し、常温に戻す。
②キムチと納豆を混ぜる。(100回ほど)たくさん混ぜると粘りが出て美味しくなりますよ!
③アカモクも混ぜる。
※食べる10分前に作っておき、寝かせると美味しくなります。
アカモク美肌キムチ納豆は、ボク免疫大魔王も作りましが、滅茶苦茶美味しかった!何コレ!って感じで感動しました!
ボクのような発酵食品好きの人にはたまらない逸品ですね。
アカモクの買い方のコツ
アカモクは、今いろいろなところで販売されています。
ボクがアカモクを買ったのは、先ほどお話しましたように三浦半島の城ヶ島の土産物屋さんでした。乾燥したものを買いましたので、賞味期限も長く、保存には困りませんでした。すぐに食べたので無くなってしまいましたが・・・。
生のものは産地でないと入手できないので、通販で買うのであればパックに入ったとろろ状のものになります。すぐに食べるのであればとろろ状のものでも良いですが、そうでないのであれば乾燥したものを買うことをおすすめします。
食べて美味しく、料理も簡単!健康効果も高いアカモクをぜひ食べてみて下さい!
あとがき
アカモクは、釣りとかで海に行かれることが多い方は何度も目にされたことがあるでしょう。
海面に浮いているまるでゴミようなものにとんでもなく高い栄養素が含まれていたり、とてつもない健康効果の高いものであるとは想像もしていませんでした。
長い間生きてきて、世の中の吸いや甘いを嗅ぎ分けたつもりであっても、本当に世の中はまだまだ未知なるものに溢れていると感じ入るばかりです。
本当に謙虚になって、好奇心旺盛でありたいと思う今日この頃です。
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