どうも!管理人の免疫大魔王です。
当サイトにきて頂いている方のほとんどが便秘アレルギーなどの腸に関するお悩みをお持ちではないでしょうか。
特に便秘は、悪化すると他の様々な体の不具合を誘発する可能性の高い、決して放置することのできない症状になります。
少しでも早く便秘を改善してスッキリしたいものですね。
最近は、普段の食事から便秘を改善しようという風潮が高まっていて、今回の主役であるこんにゃくも便秘改善に有効な食材に一つです。
今回は、こんにゃくの健康効果についてお話していきます。
当記事を読むと、すぐにでもこんにゃくが食べたくなりますよ(笑)
Contents
日本伝統のスーパー食材こんにゃくの健康効果

こんにゃくは便秘の改善に期待ができる!
古くから、便秘などのお腹の不調にはこんにゃくが有効だということで、整腸作用の高い食材としてこんにゃくは食べられてきました。中には、あのヌルヌルした食感がどうしても苦手って方もいらっしゃるようですが、できるだけ食べたほうが身体にはよさそうですね。
こんにゃくには、便秘解消の効果が高いとともに、体の中の不要なものを体外に排出してくれる働きがあります。
蒟蒻の健康効果の高さの秘密は、原料であるこんにゃく芋に豊富に含まれるグルコマンナンという食物繊維にあります。
グルコマンナンとは
グルコマンナン(glucomannan)は、針葉樹の細胞壁や蒟蒻芋に多く含まれる水溶性中性多糖で、六炭糖のグルコースとマンノースがおよそ2:3の割合でβ-1,4-グリコシド結合したものである。枝分かれや修飾はなく、直鎖状である。コンニャクの主成分であるため(乾燥重量で約40%)、別名コンニャクマンナンとも言われる。
引用先:Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%83%B3
グルコマンナンは水溶性食物繊維の仲間です。
グルコマンナンのような水溶性食物繊維は人間の消化酵素では分解しない性質があります。
分解されないので、直接人間の栄養にはなりません。
ただ、私たちの腸内に棲む腸内細菌の栄養とエサにはなるのです。
こんにゃくを食べると、腸内細菌がこんにゃくの食物繊維であるグルコマンナンをエサにして、元気に活性化します。腸内が活性化されると排便力が高まり、便秘の改善につながります。
腸のデトックスによるダイエット効果に期待
高い便秘改善効果が期待できるとともに、こんにゃくには高いダイエット効果にも期待ができるとされています。
人の消化酵素で消化できない性質のグルコマンナンが、胃のなかで水分を吸って何十倍にも膨れるために腹持ちが良く、結果ダイエット食品とされます。

一時、こんにゃくゼリーが大流行しました。
一部のメーカーでは、製品を子供が飲み込んだことでのどに詰まらせる事故が起こったりもしましたが、こんにゃくゼリーは、ダイエット効果の高いおやつとして、今でも人気です。
血糖値上昇の抑制やコレステロール値の改善
グルコマンナンには、血糖値の上昇を抑制する働きがあると報告されています。
血糖値のコレステロールが高まることにより、動脈硬化や高コレステロール症を発症するリスクが高まります。

肝臓から作られる胆汁酸は、コレステロールを分解することによって作られますが、グルコマンナンは余分な胆汁酸を体外に排出する働きがあるため、肝臓は継続して胆汁酸を作り続けることになります。
結果、血中のコレステロールが低下することになります。
食物繊維がガンを予防
食物繊維の健康効果が高いことが言われるようになってから久しいですが、最初に食物繊維の有効性が明らかになったのは、1972年にイギリスの医師であるデニス・バーキッド博士による「食物繊維とがんの関係性」という研究報告によるものです。
バーキッド博士が20年もの長い間、アフリカに住み込み、アフリカ原住民を生活を共にしながらアフリカ人を治療してきて気づいたのは、アフリカの農民は大腸がんなどの大腸の病気が極めて少ないところにありました。
アフリカ農民の健康の秘訣は、イギリスの学生と比べた排便量や、食べてから排出する時間を見た消化管通過時間にあったのです。
イギリスの学生の1日の排便量 | 平均104g |
アフリカ農民の1日の排便量 | 平均470g |
イギリスの学生の消化管通過時間 | 平均73時間 |
アフリカ農民の消化管通過時間 | 平均36時間 |
上記の表を見てみても、全く違うのが解りますね。
消化管通過時間とは、食べてから小腸を通過する時間は、イギリス人もアフリカ農民もほぼ同じですが、大腸にとどまる時間が全く違うのです。
秘密は、アフリカ農民の1日に摂る食物繊維の量にありました。
アフリカ農民の食事の内容を調べたところ、アフリカ農民は1日に60~80gもの食物繊維を摂っていることが分かったのです。
貧相になった日本人の排便量
上記の表のイギリスの学生とアフリカ農民の排便量の違いは、戦前の日本人の排便量にも当てはまります。
第二次世界大戦中に、米軍は日本軍の兵力を確認するために日本軍の露営跡地を調べたそうです。米軍は露営跡地に大量に残された大量のウンコを見て、こんなに兵士の数がいてはとてもかなわないと判断し、その場から撤退したのです。
ところが、米軍が大量のウンコの量から想定した日本軍の兵数は、米軍の推定数よりはるかに少なかったのです。当時の日本人のウンコはとても大きく、上のアフリカ農民に負けないぐらいの1人400g以上あったのです。一方米兵は、1人100g程度の小さなウンコしか出ていません。そんな貧相なウンコを基準に日本兵の兵数を想定したので、米兵が数の想定を間違えたのでしょう。
今の日本人のウンコは当時の米兵のウンコ同様、貧弱です。
排便量の減少は、食事の欧米化により、野菜中心だった食生活が肉食に変わったことによる食物繊維の摂取量の減少です。
食物繊維を多く摂ることは、排便量の多さに比例します。
当然、排便量が多いと言うことは、腸内細菌の繁殖力や活動力が高いことを意味します。
また、食物繊維の摂取量は、大便に大腸にとどまる時間にも影響します。
大便は最終消化器官である大腸にとどまる時間が短ければ、健康面に何の支障も無いのですが、大腸に停滞する時間が長いほど、悪玉菌によって腐敗し、発がん性物質や人体に有害な物質を大量に発生させます。
便秘の人が太りやすかったり、肌荒れしやすかったり、高血圧などの生活習慣病になりやすいと言われるのは、大便の停滞時間の長さに問題があります。
食物繊維が不足することで、大便の状態に影響が出て、ガンなどの生活習慣病のリスクが高まる恐れがあります。
食物繊維をうまく摂取することにより、便秘を改善するようにしましょう。
こんにゃくを食べる際の注意点
便秘の改善効果の他、健康効果の高いとされているこんにゃくではありますが、やはり”過ぎたるは猶及ばざるが如し”と言われますように、食べ過ぎは、逆効果を招くようです。
食べ過ぎは下痢と便秘の悪化に
こんにゃくに含まれるグルコマンナンには、水分を含む性質があるため、大量の水分を消化管内で含むことで、ゲル状になり、腸内に付着した余分な栄養素やコレステロールを包み込み体外に排出する作用があります。
水分を含むことにより、大きく膨張し、腸内が刺激されて便通を促しますが、食べ過ぎると水分の吸収量が増えてしまい、十分に水分を含んでいない便が腸内に残るため、却って便秘が悪化してしまう場合もあります。
たくさん摂っても害が無いように思われる蒟蒻ですが、やはり”過ぎたるは猶及ばざるが如し”であり、過剰摂取にならないように心掛け、適度な量を摂取して、健康効果を高めましょう。
まとめ
普段の食事に蒟蒻を食べることで、腸内細菌を元気にして、増やすことができます。
こんにゃくの食物繊維であるグルコマンナンは、腸内細菌でも善玉菌のエサになるのです。
善玉菌を元気にして、増やすことは必然的に悪玉菌を減らし、便秘の改善につながります。
うまく食べて、元気な腸で健康でいたいですね。
あとがき
蒟蒻は小さいころから常によく食べていた記憶があり、どちらかというとあまり好きではありませんでした。
でも、蒟蒻が腸を掃除してくれる貴重な食材ということは分かっていましたので、料理のメニューに出てきたものを食べないということはなく、残さずに食べるようにはしていたのです。
今回、記事として詳しく書いてみて、改めて蒟蒻の凄さがわかりました。
皆さんも、食べるようにしましょう。
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