どうも!管理人の免疫大魔王です。
パンやホットケーキにかけたりして食べると美味しい甘く良い香りのするメープルシロップ。
皆さんは大好きではないでしょうか。
メープルシロップは、パンケーキなどにかけたりするだけでなく、デミグラスソースの隠し味になってたりと、使用用途が実に多種多様で活用範囲の広い甘味料として人気となっています。
でも、活用範囲が広くて美味しいだけではありません。
実は、メープルシロップは腸内フローラにも大変良い効果・効能があり、便秘の改善にも効果的だという嬉しい報告もあるのです!
今回は、食べて美味しく、健康効果が高いメープルシロップについて詳しくお話していきます。
Contents
メープルシロップの健康効果・効能

メープルシロップとはどういうもの?
メープルシロップは、サトウカエデなどの樹液を濃縮した甘味料です。
メープルシロップは、独特の甘みがあり、ホットケーキやワッフルにかけたり、お菓子の原料や料理の隠し味として広く使用されています。
よく日本で市場に出回っているものはシロップ状のドロッとしたものが多いのですが、他にも
メープルシュガー:常温で固形状になるまで濃縮されたもの
メープルバター:メープルシロップを加熱濃縮後、急冷しながら攪拌し、クリーム状にしたもの
もあります。


今回はメープルシロップについて詳しくお話させて戴きましょう。

メープルシロップは、原材料の樹木となるサトウカエデの樹種の分布から、カナダ南東部~アメリカ北東部の生産が多く、特に多く流通されているものでは、カナダのケベック州やオンタリオ州、アメリカのニューイングランド地方などで生産されているものが多くでまわっています。
日本のメープルシロップ
日本でも、一部の地域でメープルシロップは生産されています。
四方を山々に囲まれた埼玉県秩父市では、2010年ぐらいから”未来につながる森づくり”を目指し、自生するカエデの樹液からメープルシロップを作る取り組みが行われています。
秩父市で生産されるメープルシロップの樹液はイタヤカエデのほか、オオモミジ、ウリハダカエデ、ヒナウチワカエデなどが原料です。
山形県金山町でも生産されています。
金山町でとれるメープルシロップの樹液はイタヤカエデから作られています。

また、長野県北安曇郡小谷村(きたあずみぐんおたりむら)でも、山あいに自生するカエデ科の樹木から採れる樹液を新たな「資源」として地域づくりにつなげようという取り組みを行っています。
取り組みの一環として、同村の小谷小学校でも身近なカエデを教材にして、地元の森林資源に目を向けることを目的に、総合的な学習の時間で樹液について学んでいます。
授業の中では、実際にメープルシロップを作って食べたりしているのです。
但し、日本のカエデから採れる樹液は、カナダのサトウカエデに比べると糖分が少なく、メープルシロップをつくるのにコストが高くなり、割高になると言います。
地域の特産品という付加価値を持たせないと経済的に流通するのが難しく、まだまだ課題が多いようです。
また、2015年現在では、世界で生産されているメープルシロップの71%がカナダのケベック州産のものであり、ケベック州では、7400の生産者を会員とするメープルシロップ生産協会があり、高価格を維持するために、
販売量
価格設定
流通方法
を厳しく統制しており、同組織外での販売をした場合は罰金刑が課されているのです。
●メープルシロップはこうして作られる
世界で一番のメープルシロップの生産地のカナダでは、メープルシロップの原料になる樹液は、2~4月の春先に、直径30センチメートル以上の木に穴をあけて採取されます。

季節によって異なるようですが、1本の木から約40~80ℓの樹液が採れます。
採れた樹液を加熱して煮詰め、濃縮することで最終的にメープルシロップが出来上がるのです。
採取するシーズンの序盤は高い糖分を含む樹液がとれるのですが、後半になるにつれて糖分が薄くなり、最終的には約半分まで下がるのです。
最終的に1ℓのメープルシロップを作るのに、約40ℓも樹液が必要になるのです。
確かに手間暇がかかっているのなら安売りはしたくない気持ちがよくわかりますね。
では、メープルシロップを食べることでどのような健康効果が得られるのでしょうか。
メープルシロップの栄養素
メープルシロップと同じようにパンやホットケーキにかける甘味料として、はちみつがありますね。
メープルシロップとはちみつの違いは、栄養素でいえば具体的に比べると下の表の通りです。
メープルシロップ | はちみつ | |
エネルギー(kcal) | 257 | 294 |
タンパク質(g) | 0.1 | 0.2 |
炭水化物(g) | 66.3 | 79.7 |
ナトリウム(mg) | 1 | 6 |
カリウム(mg) | 230 | 18 |
カルシウム(mg) | 75 | 1 |
マグネシウム(mg) | 18 | 1 |
リン(mg) | 1 | 4 |
鉄(mg) | 0.4 | 1 |
亜鉛(mg) | 1.5 | 1.0 |
銅(mg) | 0.01 | 0.05 |
パンテトン酸(mg) | 0.13 | 0.05 |
ビオチン(μg) | 0.1 | 0.5 |
可食部100gあたりの栄養素 日本食品標準成分表 砂糖および甘味類より抜粋
上記の表を見てみますと、はちみつに比べて低カロリーなうえに、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル類が豊富に含まれているほか、ビタミン類のパンテトン酸やビオチンもはちみつに比べて多いのがわかりますね。
豊富なカリウム
特に特筆すべきはカリウムの多さです。
カリウムの含有量は、はちみつのなんと約13倍もあるのです。
カリウムは私たちの体内ではほとんどが細胞内液に存在しています。
カリウムの摂取量を増やすことで、血圧の低下、脳卒中の予防、骨密度の増加につながることがわかってきています。
カリウムの働きは、ナトリウムとのバランスを取りながら、体の細胞を正常に保ったり、血圧を調整したりして、体の良い状態を保つのに役立っています。

また、1日に必要な摂取量は、毎日の食事をきちんと摂っていればほぼ大丈夫なようです。
但し、野菜や果物を食べないなどの偏食が多い人は意識して摂るようにすると良いでしょう。
但し、慢性の腎臓疾患の方は、カリウムの制限が必要ですので、要注意です。
豊富なカルシウム
メープルシロップに含まれるカルシウムは、100gあたりにつき75mgであり、はちみつに比べると、75倍もあるのですが、そもそもカルシウムに関してははちみつの含有量が少なすぎるのであまり参考にはなりません。
カルシウムは骨や歯を丈夫にしたり、運動時のケガを防止する働きがあります。
また、血流を良くして、血圧の上昇を防ぎ、食べることで得たカロリーを筋肉や内臓がエネルギーに変換する作用もあります。
多くの種類のポリフェノール
最近の研究で、メープルシロップには65種類ものポリフェノールが含まれていることがわかっています。65種類のうちの9種類のポリフェノールは、メープルシロップ特有の成分であり、研究が進められています。
高いダイエット効果
メープルシロップは、ダイエット中の方にとってはおすすめの甘味料になります。
ダイエット中だからと言って、無理に甘いものを我慢しすぎると、ストレスが溜まり却って体にもよくありません。
メープルシロップは、栄養価が高く、上質な甘味料として健康効果が高いとされています。
カルシウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラル類を豊富に含み、多種類のポリフェノールにも富む100%天然由来の甘味料になります。

毎日大さじ1杯のメープルシロップを目安に、お料理やおやつに使い食べることで、美味しくダイエットすることが可能です。
是非お試しあれ!

しかも美容やダイエットに効果的なんて女子としては嬉しい限りね!

メープルシロップの抗酸化作用
私たち人間を老化へと招いているのは、活性酸素です。
活性酸素は正常な量ですと、本来の役割は体内に侵入した有害な細菌を取り除く働きがあり、
白血球やマクロファージなどの免疫機能の一部として細菌などを攻撃します。
また、エネルギーを作る仕組みのなかで、余った水素と結合することにより、水になり、体外へ排出する働きを持っています。
但し、過剰に発生することで、強い毒性を持ちます。
体内の細胞を攻撃し、酸化させることで肌のシミやシワ、ソバカスなどのほか、動脈硬化、糖尿病、ガン、老人性痴ほう症などの原因になると言われています。

ひと昔前のプロのアスリートが短命だったのは、活性酸素が原因だと言われているのです。
メープルシロップに含まれる65種類のポリフェノールが抗酸化作用が高いとされています。
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メープルシロップを食べてみよう

メープルシロップのグレード
市販されているメープルシロップは、下記のようなグレード(等級)に分けられています。
シロップのグレードは色、風味、糖含量で決められ、琥珀色が薄く、風味が繊細なものが高級になります。
最近は、従来のCanada№1~Canada№3まで7グレードあったものが、4グレードに統合されています。
ゴールデン/デリケートテイスト | 最も採取の早い樹液で作られるグレード。淡い色調とデリケートな風味が特徴。 |
アンバー/リッチテイスト | ゴールデンの後に採取される樹液から作られるグレード。美しい琥珀色で味わいがあり、市場に最もでまわっているとされる。 |
ダーク/ロバストテイスト | アンバーより後から採取される樹液から作られるグレード。メープル独特の風味があり、肉や魚料理に適している。 |
ベリーダーク/ストロングテイスト | 採取時期の最後に作られるグレード。メープルの風味がさらに濃くなり、肉料理や魚料理に適している。 |
中間グレードとされているアンバーは脂肪分がゼロで、カロリーが少なく、カルシウムなどのミネラルを豊富に含む上、独特の香りがあるため、ファンも多いようです。
一番市場に出回っているのも、アンバーになります。
メープルシロップの保存方法
メープルシロップを使う上で気になるのは、メープルシロップの保存方法ですね。
「常温での保存でいいの?」
「冷蔵庫でないとダメなのでは?」
というところでしょう。
結論から言いますと、常温か冷蔵保存かあるいは冷凍保存かは、使用頻度によるかと思います。
といいますのも、蓋がしっかりと閉まる瓶の場合は未開封だと常温保存で大丈夫なようですが、開封後は水分が蒸発してしまったり、常温ではカビが発生しやすいので、冷蔵庫で保管したうえで、1か月以内に使い切るようにしたいですね。
また、どうしても1か月以内では使い切れないと言う方は、冷凍庫で保存するのをお勧めします。
実は、冷凍保存してもメープルシロップは凍ることがありません。
シロップのまま保存でき、食べるときにも美味しく食べることができます。
まとめ

体をつくっている細胞や物質は、代謝によって常に入れ替わっています。
私たちの体は、食べるものから出来ていますので、出来るだけ良質な食品を摂りたいものです。

体の健康の大部分をつかさどると言われる腸の健康にもメープルシロップの栄養価が見直されているわ。
但し、砂糖やはちみつに比べて糖分やカロリーが低いとはいえ、摂りすぎは禁物よ。
上手に摂って健康に役立ててね!
あとがき
メープルシロップは、結婚するまでは一度も食べたことがなく、食べていても「香りの強い甘い甘味料だなあ」ぐらいにしか思っていなかったのですが、健康効果が高いことがわかってからは、意識してパンに塗ったりして意識的に食べるようになりました。
はちみつも好きですが、メープルシロップの独特な香りはクセになりそうですね。