どうも!管理人の免疫大魔王です。
皆さん、元気にされていますでしょうか?
いつも体調万全でいたいものですが、皆さん色々お体には不具合を抱えてらっしゃいます。
なかなかスッキリと改善しない便秘。
年齢に比例してかどうかは分からないが高めの血圧。
肌も荒れ気味だし、外出もする気が起きず引きこもりがち。
なんて方は、腸内環境が宜しくないのかもしれません。
腸内環境の改善は、便秘、高血圧、美肌に大きく影響します。
そこで、今回おすすめの食材は”昆布”です。
「なんだ!昆布か」
と思われるかもしれませんが、昆布には私たちがまだ理解していない健康効果がたくさんあるのです。
昆布は「ミネラルの宝庫」と言われるぐらい低カロリーでダイエット向きである食材に加え、便秘解消や高い美肌効果など、健康効果がたくさん!
健康効果の高い料理のレシピ本としても昆布を使った料理は大変人気なのです。
今回はうまく利用することで高い恩恵を受けることができる昆布についてお話していきたいと思います。
昆布の栄養素と高い健康効果

とても豊富!昆布の栄養素
普段の食事で何気なく食べている昆布。
ただ単に、「だしを取るだけ」の存在だと思っていませんか。
料理の主役になることはなかなか無い、存在がとても地味ではありますが、昔から食べているとても馴染みの深い食品なのです。
昆布の歴史
日本では相当昔から昆布が食べられてきました。
昆布が食べられてきた記録として残っているのが、縄文時代の遺跡です。
縄文時代の遺跡からはわかめなどの海藻の植物遺存体が見つかっており、昆布も古くは縄文時代から食べられてきたものかもしれないという想像がつくのです。
また、戦国時代には戦の時の陣中食として使用されており、江戸中期には福井県の敦賀を中継地として江戸や大坂や日本全国に広がっていったとされています。
そして、北海道の開発が盛んになると、航路の整備や出荷量の増加などにより一気に日本全国に広まっていくこととなります。
大坂に広まった昆布
安土桃山時代に農・乾物の一大集積地であった大坂は湿気の多いジメジメとした気候が昆布の旨味を熟成させることから、商人の町、大阪の船場には今でも多くの老舗昆布屋が存在します。
「白い巨塔」や「大地の子」など人気小説の著者である日本を代表する作家の故山崎豊子氏の作品である「暖簾」は大阪の船場が舞台になっています。
小説「暖簾」の中でも、乾燥昆布を甘酢に浸し表面を削ることでできる「おぼろ昆布」のことが描かれています。おぼろ昆布は刃物の町である堺の職人によって生まれたのです。

昆布を薄く削ることによって生まれるおぼろ昆布には職人の高等技術が必要とされているのです。


表面に粉が吹いているのは、昆布のうまみ成分が結晶になったものであり、なかなか手間がかかっているんですよ。

昆布にはほかにもいろいろ種類があるんでしょ?

あとは、おぼろ昆布が出来る際におぼろを削ったヘタの部分は「爪昆布」と呼ばれ、お菓子として食べられることもあるんです。
他にも、昆布の加工品としてはたくさんの種類の昆布が食べられているんですよ。
昆布の加工品は当記事で紹介しきれないほどたくさんの種類が存在します。
昔から日本人に愛され、食べ続けられている昆布ですが、やはり気になるのは昆布を食べることで得ることができる栄養素ですね。
驚き!昆布の栄養素
昆布のダシを取っているときのにおいって、ほんのりと安心できますよね。
昆布のにおいをかぐと昔、母親が料理をしてたことを思い出して懐かしい気持ちになる方は多いんじゃないでしょうか。
馴染みの深い昆布は栄養もたくさんあって、美容にもいいんですよ!
では、どのような栄養素があるのでしょうか。
フコイダン
昆布だけでなく、めかぶやわかめなどの海藻類のヌルヌルの元になっている成分のことをフコイダンと呼んでいます。
フコイダンの健康効果は当サイトの他の記事でもご紹介していますが、発毛の促進や老化の防止、発がん抑制作用があると言われているのです。
他にも
肝機能を改善する
血圧の上昇を抑える
抗菌作用がある
アレルギーの抑制
コレステロールを下げる
など、たくさんの健康効果があるとされているのです。
フコイダン、恐るべしですね!
★関連記事:ヌルねば食材の健康効果|便秘を改善して免疫力を高めるめかぶの効果・効能
アルギン酸
アルギン酸は、褐藻類などに含まれる多糖類で食物繊維の一種です。
水に溶けない性質を持ち、食品分野では増粘剤や安定剤、ゲル化剤として広く利用されています。
医療分野でも使用されていて、特にアルギン酸塩類が歯科材料に使用され、アルギン酸の繊維原料が手術糸に使われています。
また、アルギン酸ナトリウム粉末は皮膚での出血や消化管での内視鏡の止血に使用されているのです。
他にも、工業分野での繊維工業としても、綿や麻などの天然繊維を染色する際に染料に粘りを与える糊のような役割となったり、製紙業では辞書などに使用する特殊な紙の表面処理や、ノーカーボン複写紙のインクコート剤に使用されたりと、使用分野は多岐に渡ります。
カルシウム
私たちヒトの栄養素として欠かすことの出来ないカルシウム。
カルシウムは現代人に不足しているとされています。
カルシウム不足は、年齢を重ねていくことで骨粗鬆症の原因となったりと切実な問題です。昆布を上手に摂ることでカルシウム不足を防ぎましょう。
カリウム
カリウムはヒトにとっては不可欠な電解質であり、脳や神経における細胞のバランスを調整するのに重要な役割を果たしています。
ナトリウムとセットで大事な成分であり、特に塩分を摂りすぎている方は積極的に摂ったほうが良いとされている成分です。
ヨウ素
ヨウ素は、体内で甲状腺ホルモンを合成するのに必要な物質であり、私たち人間にとって必須元素です。
甲状腺ホルモンは新陳代謝を促したり、子供の成長を促進する働きをするために無くてはならないミネラルになります。
ヨウ素を含む食品では海藻類の中でも昆布が郡を抜いて多く含まれており、昆布を多く食べる習慣のある日本人は世界でも一番多くのヨウ素を摂取している国民です。
昆布を食べる習慣があまりないと言う方は積極的に食べてほしいですね。
各種ビタミン
昆布には、多くの種類のビタミンが含まれていて、
ビタミンA
ビタミンE
ビタミンK
ビタミンB₁
ビタミンB₂
ビタミンC
などが含まれていて、たくさんのビタミンが一気に摂れる食品はなかなかありませんね。

これだけたくさんの栄養素が摂れるんだったら、美容にも良さそうね!

昆布に含まれる栄養素には世の中の女性が望む美や健康の要素がたくさんあるんですよ!
女性に嬉しい!昆布の美容・健康効果
昆布には、女性が喜ばれる美容・健康効果がたくさん!
さてどのようなことが期待できるでしょうか。
スベスベ美肌!ツヤツヤな髪
女性にとって、美肌や美髪は永遠のテーマ。
年齢を重ねても、若いころと変わらない美しい姿を保っていたいものですね。
昆布には女性の永遠の願いをかなえてくれる栄養素がたっぷり!
是非、積極的に食べてほしいのです。
高いダイエット効果
食物繊維が多く、カロリーも極めて低いと言われる昆布。
便秘の改善にも効果が高いとされており、お腹もスッキリ!
続けて食べることで美しいスタイルを目指しませんか!
生活習慣病の予防
近年の日本人に増加している糖尿病や高血圧、高コレステロールなどの生活習慣病。
昆布には新陳代謝の促進や血圧を下げたり、コレステロールを抑えたりする効能がたくさんあります。
※写真はイメージです。
★関連記事:アカモクは海藻類の王様!便秘対策やダイエット効果がテレビでも紹介!
しっかり食べて病気とは無縁の健康体でいましょうね!

昆布を食べることは美容や健康効果を上げるには欠かせないわね。
こうなったら毎日たくさん昆布を食べなくちゃ!

確かに昆布は健康効果が高いんですが、食べ過ぎは却ってよくないんですよ。
実は、昆布の摂りすぎで、却って健康を損ねたという報告もあるんですよ。

どのように健康を損ねたんですか?
昆布も摂りすぎには注意!
実は、昆布の摂りすぎで甲状腺機能が低下したという報告が岡山県の医療施設より報告されているのです。
要約すると、90歳代の女性で「疲れやすい」「元気が出ない」と訴えらえてきた方がおられ、食生活を尋ねると、かなり以前から健康を考えて昆布の小片1枚を一晩コップ一杯の水に浸けておいて翌朝に飲んでいたと報告があったのです。
詳しいことはリンクを貼っておきますので、興味ある方は、サイトを見てみてご確認下さい。

摂りすぎは却って健康を損ねるんですよ。

美容に良いと聞くとすぐに飛びつくのが私の悪いクセなのね。
ほどほどにします(笑)
話題の”がごめ昆布”とは?
いくら健康効果が高い昆布でも摂りすぎは注意ですが、昆布には最近話題になっている”がごめ昆布”というのがあるんです。
がごめ昆布は、主に北海道の函館東海岸に生育する大変珍しい昆布の一種です。
出典:がごめ昆布 ねばねば本舗
左の写真をご覧になればわかりますが、葉一面に複雑な凹凸模様を持つがごめ昆布は、見た目通りの籠の目のような姿から”がごめ昆布”と呼ばれるようになったのです。
昆布には、上記の昆布の栄養素の項目で申し上げましたように、フコイダン、アルギン酸と呼ばれる水溶性の多糖類を持っています。
中でもがごめ昆布には、フコイダンの含有量が真昆布の2倍もあると言われているのです。
がごめ昆布は、豊富な栄養素による健康効果の高さから話題を呼び、日本テレビの「スッキリ」やNHKあさいち「スゴ技Q」など、ほかにもたくさんのテレビ番組で紹介されています。
正しく使って健康に!昆布の選び方・使い方

昆布の選び方のポイント
うどんやおでんなどのダシに使ったり、佃煮として食べたり、少しずつほとんど毎日に近いほど食べる昆布だから、少しでも品質の良いものを食べたいと考える方は多いはず。
良い昆布には選び方のコツがあります。
昆布の最高級の物は乾物屋さんで入手できます。
実は昆布は市場に出回る前の段階で厳しいランク分けがあるのです。
昆布のランク分けは
とれた場所
厚さ
色や傷のつき方
によってランク分けされます。
●色
表面に艶があり、緑褐色のものが美味しい。
黒すぎるものや黄色っぽいものは選ばないようにしよう。
●香り
ツンと鼻に突き抜けるような香りが良い昆布の証。
乾物屋さんでは生でにおいが嗅げるのでにおいでも選んでみて。
●厚み
よく乾燥した肉厚なものが良い昆布の証。
少しだけ使うにはこだわりたい要素ですね。
昆布を使う際の注意点!

でも、決して洗ってはいけません。
昆布の表面についている白い部分は昆布の旨味成分が出てきたもの。
洗ってしまうとせっかくの旨味成分が水で流れてしまいます。
軽く布巾でふく程度にしておきましょう。
せっかくのおいしさを逃さない!昆布の保存方法
せっかく最高品質の昆布を手に入れても、保存方法がまずいためにダメにしたら勿体ないというもの。
特に昆布は湿気に弱く、湿気と温度には注意してほしいのです。

●大きな昆布はあらかじめ使いやすい大きさにカットしておきましょう。
●湿気を逃さない大きな密閉容器が昆布の保存には必要です。
蓋の付いた透明なガラスやプラスチックが中身も見えて便利ですよ。
こういう大きめで透明の中身が見えるガラスやプラスチックの容器が保存しやすいですよ。
湿気に強く、長期の保存にも適しているでしょう。


お楽しみに!
あとがき
ボクは出身が西日本ですので、小さい時から昆布の栄養の恩恵をたくさん受けて育ちました。
さぬきうどんのダシと言えば煮干しでなく、どちらかと言えば昆布でしたし、おやつでもおしゃぶり昆布をよく食べていた記憶があります。
なつかしく、なじみの深い昆布のお話をさせて頂きました。
私はおぼろ昆布も好きだけど、それよりも汐吹き昆布が大好き!