どうも!管理人の免疫大魔王です。
甘いものが好きな方は多くいらっしゃいますが、健康やダイエットを考えて、普通の砂糖では何だか不安ということで、なるべく砂糖以外の甘味料を使うようにされている方もいらっしゃるでしょう。
砂糖以外の甘味料として多く使われているものの一つに”ステビア”があります。
ステビアは、高カロリーを気にされておられる方の食生活の補助や、ダイエット向けの甘味料として数多くの商品が販売されていたり、さまざまな食品にも使用されています。
ステビアはカロリー控えめのところから、ダイエットや糖質制限の甘味料として使用されている一方、発がん性や不妊の心配もあるということも過去に言われてきました。
今回はステビアの健康への影響についてお話していきたいと思います。
Contents
ダイエット向けの甘味料「ステビア」はどんなもの?

甘味料としてのステビア
ステビアはもともと植物です。
ステビアは、パラグアイをはじめとする南米原産のキク科ステビア属の多年草です。
草の高さは50㎝~1mになり、茎は白く細い毛に覆われています。
夏から秋にかけて白い花を咲かせます。
「ステビオシド」や「レバウディオサイドA」といったテルペノイドの配糖体を含んでいるため、甘味料として用いられています。
家庭菜園としてステビアを育てる人も多く、原産が南米であるためか寒さに弱いですが、寒さ対策さえしっかりやれば、比較的容易に栽培が可能なため人気があるようです。
出典:Wikipedia
写真は栽培用に売られているステビアの苗です。
ステビアを家庭菜園で育てるのに適した場所は、日当たりがよく、水はけのよい場所で育てるようにします。
上記でもお話しましたように、寒さに弱いだけでなく、暑すぎるのにも弱いため、冬は暖かい場所で、夏は涼しい場所で育てるようにするとよいでしょう。
育て方のポイントとしては、
苗の植え付け:4月~9月
開花:7月~11月
収穫:7月~11月
と季節は幅広く、寒い冬以外であれば一年中栽培が可能な植物です。
収穫した後は、シロップを作って甘味料に使ったり、ドライの葉をハーブティーに入れて使用できます。ダイエットに最適なハーブといわれています。
ステビアに含まれるステビオシドには砂糖の主成分となるショ糖の約300倍もの甘味度を持っており、ダイエット用食品などに多く使用されています。


ステビアは以前は大塚食品のポカリスエットにも使用されていたことがあり、「ポカリスエットステビア」という商品が存在していたころもありましたね。
1971年に大阪府にある森田化学工業によって世界で初めて商品化されたのです。
商品化されたばかりの当初のステビアは、甘さとともに独特の苦みや雑味があるところから、砂糖の代替としては使用が難しいとされていました。
抽出技術やさまざまな改良を重ねた製法の向上により、自然な甘味成分だけを抽出できるようになり、甘味料として活用の幅が広がって今日に至っているのです。
こんなにある!ステビアが使用されている製品いろいろ
ステビアはさまざまな商品として市場に出回っています。
世の中に出ているステビア関連商品は数えきれないほどたくさんあるのです。

お料理やハーブティーに入れて使ってるわ。
でも、ほかにはどんな商品に使われているかは知らないわね。

スプライト

ボク免疫大魔王も子供の頃から飲んできたスプライトは、1971年に日本で全国発売されて以来、爽やかな清涼感やスッキリとした飲み心地が愛されています。
強めの炭酸とレモンとライムの酸味のある味わいをそのままに、甘さのバランスが見直され、パッケージも一新されて、2018年6月25日から全国発売されています。
甘味料としてステビアを使用し、強炭酸の刺激と爽やかなレモンライムの味わいが夏にぴったりの清涼飲料として最適かと思います。
発売元であるコカ・コーラシステムも新たにキャラクターを登場させ、CMも水着の女性を起用するなどイメージ戦略による市場獲得を行っているようです。

昔、中学生の頃の部活の帰りに友達と飲んだのを思い出しますね。
あの頃とは味も少し変わったのでしょうか。


ライザップ プロテインゼリー

出典:RIZAP
「結果にコミットする」というキャッチコピーで、一躍パーソナルトレーニングジムとして急成長を遂げたライザップが、「飲むライザップ」としてプロテインゼリーを発売しています。
近年の健康志向の高まりもあり、プロテイン市場は従来の1.4倍という市場の拡大を実現しています。
甘味料にステビア、スクラロース、ラカンカを使用し、難消化性デキストリンも配合した、高タンパク、低カロリー、脂質ゼロを実現したパウチタイプのゼリー飲料は2018年6月25日より、関東地区のドラッグストアやスーパーで発売されます。
★関連記事:食物繊維が不足している方に朗報!難消化性デキストリンの高い健康効果に注目
パウチタイプのゼリー飲料として手軽にタンパク質を摂取できるところから、健康志向の高い人中心に売れ行きが期待できるでしょう。

どんな味なのかしら。

ライザッププロテインゼリーはダイエット中の方やスポーツをする方だけでなく、健康を意識する幅広いユーザーさんへの拡販を目指しているようですね。
ベジターレ アイスティーコレクション

出典:ベジターレ 公式サイト
ベジターレは、日本全国厳選されたさまざまな素材を使用し、丁寧にいろいろな商品を提供しています。
アイスティーコレクションは2018年6月12日に発売が開始となっています。
アイスティーコレクションのフレーバーは全部で3種類。
トロピカルグリーンティー、緑茶ベルガモット、ローズヒップの3つの種類で、どれも静岡県産の緑茶を使用した高級路線のティーコレクションとなっています。
勿論、ステビアが使用されています。

誰かプレゼントで贈ってくれないかしら。
カネテツデリカフーズ ほぼうなぎ

出典:カネテツデリカフーズ
冷凍食品大手のカネテツデリカフーズから2018年6月19日から数量限定で発売が開始された「ほぼうなぎ」
見た目、食感、味をうなぎそっくりに作ったもので、原料は魚肉やタレ、山芋ペーストで甘味料にはカンゾウとステビアが使用されています。
近年、うなぎは収穫不足から価格が高騰し、もはや庶民の手の届かない食品になってしまっています。
ほぼうなぎは、魚のすり身を主に使用した「うなぎの蒲焼風味」の練り商品であり、ふっくらと柔らかい皮や身までほぼそっくりに再現したものです。
タレをつけて焼くことで、外はこんがり、中はほっこりジューシーに仕上がっているようです。


次のチャンスに食べるしかないわね。
上記の商品だけでなく、ステビアは大手飲料メーカーのコカ・コーラカンパニーのほか、ペプシコ・インク、サントリー食品インターナショナル、アサヒ飲料などがステビアを使った一部の炭酸飲料、清涼飲料、缶コーヒーが発売されています。
数多くの食品に使用されているステビアですが、大事な健康効果はどうなのでしょうか?
善か?悪か?ステビアの有用性

糖尿病や高血圧の治療に
ステビアは古くは、ブラジルやパラグアイの先住民である「グアラニー族」が甘味料だけでなく医療用としてステビアを使用してきたと言われています。
腎臓病、高血圧、胸やけや尿酸値を低下させる目的で使用されてきました。ステビアはグアラニー族にとっては神聖な植物であり、崇拝の対象であったと言われています。
日本でも2006年に千葉大学の研究グループにより、ステビアが2型糖尿病の原因のひとつである「インスリン抵抗性」を細胞レベルで改善する可能性があるという世界初の発表がありました。
ステビアはハーブとして糖尿病や高血圧の治療に使用されています。


2008年に”世紀の大発見”として、ステビアの効果は「第49回日本糖尿病学会」で発表されているんです。
出典:JBB東京ステビア研究会
強い抗酸化力とヒスタミンの解毒作用
ステビアは、アトピーや花粉症をはじめとするアレルギー疾患を発症する原因物質である※ヒスタミンを解毒する作用があると言われています。
※ヒスタミンとは
ヒスタミンは生体内で、アミノ酸であるヒスチジンから合成される。
末梢では主に肥満細胞に貯えられ、刺激に応じて放出されアレルギー反応に関与する。また、摂食によってエンテロクロマフィン様細胞から遊離され、胃酸分泌に関与する。
中枢では、視床下部乳頭体にヒスタミンニューロンが集まっており、そこから脳内各部位に投射し、神経伝達物質として働いている。睡眠・覚醒、摂食調節などに関与している。
引用先:Wikipedia

そのヒスタミンを解毒してくれるなんて知りませんでした。ボクにとっては新たな発見です。
ボクのようなアレルギー体質の方は、意識的にステビアを摂ってみるのが良いですね。
また、マイワシを使用した抗酸化力の実験では、抗酸化力が強いとされる緑茶の5倍以上の抗酸化力が証明されているんです。
腸内環境への影響
ステビアの腸内環境への影響が気になります。
動物実験により解明されていることは、口から摂取され体内に取り込まれたステビアの主成分であるステビオシドは腸内では吸収されずに、腸内細菌によってステビオールに分解されます。
ステビオールは最終生成物であり、構造を変えることなく体外に排出されるのです。
ということは、腸内環境そのものには特に害も無ければ有効性も無いということでしょう。
発がん性や不妊の心配はあるのか?
ステビアのことをいろいろ調べていますと、たいていが「発がん性」という事項が検索にかかってきます。
かつては、ステビアは発がん性や催奇形性の可能性が示唆されていた時期もあったようです。
でも、発がん性や催奇形性の危険性は安全性試験の結果、該当しないとされています。
ステビアの不妊については、ペルーの先住民が避妊に使用したとされていたところから不妊の心配があるとされていたようです。その後の研究により避妊効果は否定されています。

但し、ステビアは体内に蓄積しやすい物質のため、長期にわたる摂取は望ましくないとされていたり、ステビアの抽出物が食品添加物として許可されている国は、日本、ロシア、台湾、マレーシア、ブラジル、韓国などでです。
かつては、アメリカやEU諸国やシンガポール、香港などでは既存の甘味料業界のロビー活動により、食品の添加が認められていませんでした。
2003年3月、日本が中心となり、厚生労働省を通じてJECFA(ジェクファ:FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)へ申請し、2004年6月、ステビア甘味料の暫定ADI(一日摂取許容量)が設定されています。
2007年6月には正式なADIが定められました。
アメリカ食品医薬品局 (FDA) は2008年12月18日までに、シカゴにある甘味料大手メリサントが承認の申請をしたステビア甘味料「ピュアビア」、およびミネソタ州の穀物商社カーギルが申請したステビア甘味料「トゥルビア」を承認しています。
出典:Wikipedia
まとめ

ステビアは安全な甘味料とされてはおり決着がついていますが、いまだに使用を禁じている国もあるとかないとかで議論されているようなのです。

結局どうなのよ!

1日の摂取量を守ればまず大丈夫だとされています。

皆さんも摂取量を守って、ダイエット甘味料のステビアを有効利用しましょう。
あとがき
ステビアやその他の甘味料が砂糖の代替品として登場しだしてから久しいですが、近年の健康ブームも手伝って、健康への有効性とともに安全性に対しても、かなり神経質になっているように思います。
勿論、安全性は大切な要素ではありますが、自然食品だから決して安全とは限らないということと、どんなに健康効果が高いものでも摂りすぎないように心がけることが大事ではないでしょうか。
私のように甘いものすきだけど体形が凄く気になる人には良いんじゃないかしら。