どうも!管理人の免疫大魔王です。
今、当サイトに来て戴いているあなたは喫煙者?それとも非喫煙者?
今回は、タバコを吸う方も吸わない方も、両方の方にあてはまるお話になります。
喫煙者と非喫煙者に共通するものと言えば、今大きな社会問題になっている「受動喫煙」についてのことになります。
受動喫煙とは、自分の意志に関係なく他人が吸うタバコの煙を吸わされてしまうことを言います。
自分の吸ったタバコによって健康を損ねてしまうのは、まあ言ってみれば”自業自得”ですが、自分の意思にかかわらず他人の吸うたばこの煙を吸わされることで健康を損ねてしまってはたまったものではありません。
タバコの煙は、喫煙者の方が吸い込む「主流煙」よりもタバコの先から立ち昇る「副流煙」のほうが健康被害は大きく、副流煙は免疫力を低下させ、さまざまな疾患を招く原因になります。
神奈川県や兵庫県で「受動喫煙防止条例」が施行されており、日本各地で受動喫煙対策への関心が高まっているとはいえ、一筋縄ではいかない問題のようなのです。
今回は、禁煙して丸3年を過ぎたボクが主流煙や副流煙などによる受動喫煙に対する考えと、受動喫煙から身を守るための方法と対策についてお話してみます。
吸う人も吸わない人も受動喫煙を防止する方法を真剣に考えよう!

依然として無くならない路上喫煙
通勤中などで歩いているときに、よく目につくのが歩きながらの「歩きタバコ」です。
歩きながらスマホを操作する「歩きスマホ」も迷惑な行為なのですが、歩きタバコは歩きスマホ以上に迷惑な行為です。
歩きタバコ、いわゆる「路上喫煙」をしている方で多いのは、ボクの印象ですと若い方よりもどちらかと言えば中高年の男性がほとんどを占めています。
しかも意外なことに、見た目がきちんとした身なりの身持ちが固そうな中高年男性が歩きタバコおよび路上喫煙をしているのを見かけることが多いのです。若い方もいますが、歩きタバコおよび路上喫煙をしている人は、中高年の男性が多いように思えます。


知ってる人ならともかく、見知らぬ人を注意するのって本当に勇気が要ると思いますよ。

ボクは禁煙してから3年以上が経過するのですが、実は、歩きタバコや路上喫煙が目立つようになったのは、禁煙してからなんです。
もしかすると、歩きタバコおよび路上喫煙をしている方は、自分の歩きタバコなどの行為が他の方に迷惑をかけているという自覚が薄いのかもしれません。
当たり前のことで恐縮なのですがボクは、喫煙中でも歩きタバコや路上喫煙は決して行わず、喫煙の際は自宅かもしくは、灰皿がある場所で喫煙をしていました。
禁煙してから、歩きタバコや路上喫煙の多さに気づくというのは、本当に勝手なもので、自分が被害を被る立場になってみないと、深刻さが理解できないものなのかなと感じています。


はっきりと”路上喫煙の防止に関する条例”として制定されている神奈川県内の市町村は15市町にとどまるようです。
その中でも、過料または罰則付き路上喫煙規制条例が制定されているのは9市町にとどまるのです。
下の引用は神奈川県の中でも有名観光地が多い鎌倉市の場合の路上喫煙の防止に関する条例です。
路上喫煙防止に関する条例(条例の骨子)鎌倉市の場合
◇市内の道路や公園、広場など屋外の公共の場所での喫煙をしないよう努めていただきます。
◇特に人通りの多い区域を路上喫煙禁止区域に指定し、その区域での喫煙を禁止します。
◇禁止区域で喫煙したときには、路上喫煙防止指導員が口頭で喫煙を中止するよう指導します。
◇上記の指導に従わず、喫煙を中止しないときには、指導員が喫煙を中止するよう命令します。
◇さらにその命令に従わず、喫煙を中止しないときには、罰則として過料2000円を科します。
出典:鎌倉市ホームページ
上記の条例の骨子を見て感じるのは、
「指導員ってどこにいるの?見かけたこと無いんだけど!」
「人通りの少ないところは規制が緩いってこと?」
と言う感じでまだまだ強制力に欠けるように思えることなのです。
観光地が多く、他府県や国外から観光しにくる方が特に多い鎌倉市でもこの程度ですので、行政による規制の強化にはまだまだ時間がかかると言ってもよいでしょう。

でも、歩きタバコをする人がなくならないのも、タバコを吸える場所が減っているからなんでしょ?

歩きタバコや路上喫煙がなくならない原因の一つに、喫煙所や喫煙スペースの減少も大きいようなのです。
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100歩譲って、喫煙者の立場、言い分を考えてみる
ひと昔前、ボクがまだ若い20代の頃は、場所を選ばずほとんどの場所でタバコを吸うことが許されていました。
昔吸えて今はNGになった場所と言えば、
会社の事務所内(デスクの上に灰皿が用意されていた)
レストランや喫茶店等の飲食店
駅のホームや電車の中(灰皿が設置されていました。電車の中はボクが高校を卒業する頃には禁煙になっていました)
飛行機の中(喫煙席と禁煙席の区分けはあった)
バスの中
路上(当たり前のように吸っていた)
などなど、まだまだありますが、今からしたら信じられないような状況であり、喫煙者にとっては大変緩い時代だったのではないでしょうか。
昨今の世の中の喫煙場所と言えば、喫煙できるところを探すのが一苦労と言うものでしょう。

ボクの近所にあるホームセンターでも以前は設置されていた喫煙スペースが今は撤去されてしまい、喫煙できるところはどこにも見当たりません。
最近の例で言えば、東京都の従業員を雇っている飲食店での喫煙は原則禁止という条例案が2020年の東京五輪・パラリンピック直前の平成32年4月に全面施行となることが決定されています。
喫煙者にとって喫煙できる場所が減少するということは大変切実な問題なのでしょう。
「一体どこで吸えばいいんだ!」
というのが本音かと思います。ボクがもし、今でもタバコをやめることができずに喫煙者の立場であったら同じような思いをするかと思います。


それに加えて、喫煙所や喫煙スペースが減っていることも要因のうちに入るでしょうね。
ただ、冷静に考えて戴きますと、喫煙に対して緩かった昔も今も変わらないのは、
「非喫煙者の方々に迷惑をかけている!」
という状況でしょう。
特に会社の事務所での喫煙は吸わない人にとっては嫌でしょうがなかったけど、世の中の周りの状況から諦めていたのが本当のところかと思われます。

でも、人に迷惑をかける行為だからダメなものはダメだと思ってほしいわね。

大事なのは、昔に比べて喫煙に関する規制が厳しくなろうとそうでなかろうと、喫煙者の方の勝手な行動によって、非喫煙者の方に対して健康被害を与えてしまうことです。
受動喫煙の問題は、喫煙者と非喫煙者の双方が真剣に考え、取り組んでいかないといけないのです。
受動喫煙によるさまざまな健康被害を防止しよう!

受動喫煙によるさまざまな健康被害
受動喫煙は、タバコを吸わない人が吸う人から発せられる煙を吸うことで様々な健康被害を招く恐れがあります。
具体的にどのような被害を被っているのかをデーターに表したものを外部サイトなどから引用してみました。
受動喫煙による年間全死亡数
世界中を見渡してみますと、受動喫煙が原因で死亡する方の数は年間なんと60万人にも達します。
小児 | 166,000人 |
男性 | 156,000人 |
女性 | 281,000人 |
上の表を見てみますと、男性よりも小児の人数が多いのが解ります。また、女性のほうが男性に比べて2倍近くの方が受動喫煙による健康被害で亡くなっているのが解ります。
つまり、立場の弱いとされる女性や子供に多くの被害が及んでいるのです。
出典:ファイザー すぐ禁煙
受動喫煙に起因する肺がん・虚血性心疾患による年間死亡数
受動喫煙を受ける場所が家庭の場合
疾患 | 男性 | 女性 |
肺がん | 201人 | 1131人 |
虚血性心疾患 | 206人 | 1640人 |
受動喫煙を受ける場所が職場の場合
疾患 | 男性 | 女性 |
肺がん | 448人 | 340人 |
虚血性心疾患 | 1,366人 | 1,471人 |

思ってる以上に事態は深刻なのです!

タバコを吸う人も吸わない人も真剣に考えませんか!
実際にボクの田舎の年老いた母親は、長年の父親のタバコの受動喫煙によって、動脈瘤に罹っています。手術はリスクが大きいようで、怖くてできないので様子をみているのです。
「いつ破裂するかわからない爆弾をお腹に抱えているようなものだ」と母は常々言っています。
お蔭さまで今は元気なのですが、破裂せずにいてくれ!と祈るばかりです。
主流煙よりも多い毒性の副流煙
タバコで怖いのは、喫煙者が吸いこむ主流煙よりもタバコの先から立ち昇る煙である副流煙を非喫煙者が吸うことによって被る被害です。
副流煙には主流煙よりもずっと多くの有害物質がふくまれていると言われているのです。
タバコの煙を間接的に吸ってしまうと免疫力が弱まり、近い将来に敗血症や髄膜炎などの命にかかわるような感染症にかかる危険性が高まるとされているのです。
一家の主である世の中のお父さんやお母さんはよく考えてほしいのです。
自分たちの吸うタバコの煙が自分の大切なお子様の命に関わるということを!
他に受動喫煙が関与していると言われる健康被害
受動喫煙による健康被害は、上記の肺がんや虚血性心疾患だけではありません。
糖尿病
メタボリックシンドローム
精神疾患
うつ病
認知症
化学物質過敏症
なども受動喫煙が関係していると言われています。

このタイミングでタバコ生活を見直しませんか!
人が人を思いやる愛情で受動喫煙の被害は防げる!

受動喫煙についていろいろお話しましたが、今の行政の規制では、受動喫煙による健康被害を完全に防ぐのは不可能です。
ただ、ボクは思うのです。
行政で規制されているからとか、罰則があるからとかではなく、
人が人に対する愛情だけが、最後には受動喫煙による健康被害を防げると思うのです。
他人に対する愛情は野生に生きる動物には持ち合わせないものです。万物霊長類の長である人間だからこそ、他人に対する人間としての思いやりがあるのです。
もちろん、そんなきれいごとだけでは犯罪は無くならないよ!と言われるかも知れません。
しかし、最後はなんの関係もないけど近隣の人に対する愛情が決めるのだとボクは常に考えています。


お互いに健康で過ごせるように努力しないとね!
あとがき
最近、どうも歩きタバコが気になるので思わず記事にしてみました。
JTのCMではないですが、吸う人も吸わない人もお互いを思いやるというのが受動喫煙による健康被害を防ぐ最大の方法だと思うのです。
規制に縛られて仕方なくやるよりも、人が人を思い遣ることで健康を守るほうがはるかに有意義なことだと思いませんか!
注意したくても、注意して逆に危害を加えられたらどうしようという怖さがあるから注意できないのよね!