どうも!管理人の免疫大魔王です。
当サイトに来て戴いているあなたご自身はおやつを食べますか?
「おやつは食べたいけど、体形が気になるし太りたくないから出来るだけ我慢しているわ」
「食べ出すと止まらなくなるし、クセになると厄介だからね。」
と、食べるのを気にしてなかなか食べることに戸惑う方も多いようですね。
実は、今回の話題の寒天は、ダイエットに効果的で、美容面を気にする女性にとって、好都合な食材なのです。
寒天は、ゼリーやところ天などのおやつとしても美味しいですし、カロリーもゼロ!
しかも、食べることでダイエットや美容に効果的だと言うのですから、放っておくことができません。
今回は、美容女性にとって好都合な食材の寒天のダイエット効果や美容・健康効果についてお話していきます。
Contents
寒天の栄養素、健康効果・効能が素晴らしい!

寒天の材料は海藻類
寒天は近年の健康ブームも手伝って、便秘を改善する効果やダイエット効果が注目されていますが、実際の原材料や、どうやって作られているかはあまり知られていません。
性質が良く似たもので、同じゼリーをつくる材料として「ゼラチン」がありますが、原材料も性質も全く異なります。
実は、従来日本国内で昔から食べられてきた寒天の材料は、テングサやオゴノリと言った紅藻の一種であり、紅藻類のネバネバした粘質物を凍結・乾燥して出来た物です。
私たちが料理やおやつに寒天を使う際には、棒状や粉状になった寒天を水に戻したり、溶かしたりして使用します。


ゼラチンがタンパク質が主成分なのに対して、寒天は海藻類の食物繊維が主成分といったところでしょうか。
一見、なんの変哲も無さそうな寒天ですが、現在に至るまでには、実にさまざまな歴史や苦労があるのです。
また、寒天の形状によって、使用する海藻も違ったりするのです。
一般的に、棒寒天(角寒天)と呼ばれるものはテングサとオゴノリを混ぜて作られることが多く、細寒天(糸状のもの)はテングサが使われます。
その一方で、工場で作れる工業寒天もあり、季節を問わず生産ができ、粉寒天などの品質が安定したものになります。
では、従来の棒寒天や細寒天がどのようにして作られているかをみてみましょう。
寒天の従来の製法

寒天が出来るまでの工程はかなりの手間がかかっています。
寒天ができるまで
工程名 | 作業の内容 |
原料海藻の精製 | テングサは、砂浜にひろげ、ときおり淡水を注いで十数日間陽光を浴びせた薄黄色のさらしテングサを用いる。これを河川の水に浸し、柔らかくしたものを水車でつき、貝殻、砂その他を取り除き、流水にさらし、塩分、色素を除く。 |
配合 | 20%ないし40%の他の海藻を配合する。これはテングサが高価であり、またテングサのみでは固すぎるためである。 |
煮熟(しゃじゅく) | 沸湯に原料海藻を投入し、粘質分を溶出させるために硫酸または酢酸少量を加え、約3時間煮沸し、火を弱め摂氏70度 – 80度に保つ。通常は原料海藻12kg当たり水約4kl、硫酸30g(水で希釈)を用いる。 |
濾過(ろか) | 麻袋にいれ、緩く圧して濾液を取り、静置しうわずみを取る。絞り滓は2番煮をおこない、1番煮汁に混ぜ、あるいは新原料海藻の1番煮に用いる。 |
凝固 | うわずみを容器に移し、放冷し、トコロテンに凝固させる。角寒天の場合、約4cm角柱に切り、細寒天の場合、トコロテン突きで5mm角の線状に突き出し、蓆の上に並べる。 |
凍結 | 凍結場は、周囲に高さ1間ほどの防風垣を立てめぐらせ、東西に杭(高さ50cmくらい)を打ち、横木を渡し、その上にトコロテンを並べた蓆を置き、寒い夜に凍結させる。角寒天は、2晩かけての凍結完了が最上とされる。酷寒のために1晩で急激な凍結が起こると、寒天質と氷とは別に分かれてしまい形質不良となる。温暖のために凍結に 4 – 5 晩かかると腐敗にかたむき、発色してしまう。細寒天はこのような苦労が少ない。 |
融解 |
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出典:Wikipedia

寒天って、つくるのに物凄く手間暇がかかっているのね!
感謝して食べるようにしなくっちゃ!

作るのに相当な手間暇がかかっている寒天ですが、上記のような従来の製法で寒天を作っているのは日本国内でもほんのわずかしかありません。
産地がどこなのかちょっとみてみましょう。
国内唯一の棒寒天の産地
昔ながらの従来の製法によって寒天が作られている地域は、長野県の諏訪地域と言われるところです。なかでも茅野市(ちのし)が棒寒天の生産量ではトップになります。
長野県茅野市の地図:Googleマップ
茅野市には、寒天製造業者の宣伝および総括的事務を行っている「長野県寒天水産加工業協同組合」というものが存在します。
また、細寒天の生産量日本一である岐阜県恵那市では、岐阜県恵那市に本社を置く「明知鉄道(あけちてつどう)」のイベント列車である「寒天列車」というものがあります。
寒天列車では、細寒天を素材にした懐石料理を食堂車で食べることができる企画もあります。
寒天のダイエット効果は?
寒天は、上記の項目でもお話していますように、原材料が海藻類であるテングサやオゴノリです。
テングサやオゴノリの海藻に含まれている食物繊維は、腸内で余分な水分や老廃物を吸い取って、便のかさましをし、腸を刺激して便通を良くして便秘を改善します。
ダイエット効果というのは、便秘の改善などによってお通じを良くしないことには効果は期待できません。便通が良くなることで初めてダイエット効果を得ることができるのです。
また、寒天はほとんどカロリーが無いことと、腸内で油や糖の吸収を抑えることからも、ダイエット食品として効果があることが分かっています。
★関連記事:便秘のセルフケア|排便力をつけるのに有効な食材と効果|食物繊維の力

自然本来の食物繊維は腸をきれいにしてくれ、その結果、痩せやすい体質になるのでダイエット効果につながるのでしょう。

他にどんな美容効果があるのか見てみてね。
お肌のコラーゲンを体の中から守る天然由来の美肌成分
寒天の食物繊維は、アガロースとアガロペクチンという多糖類からできており、寒天が固まる力はアガロースが関係しています。
一方、アガロペクチンは、ヒトの消化酵素だけでは消化されない性質を持っています。
アガロペクチンは、寒天だけに含まれている貴重な栄養成分であり、アガロペクチンがお肌にとってとても重要な成分であるコラーゲンを守る働きがあることが分かっているのです。
アガロペクチンの効能は肌の衰えを実感されている40~60代の女性に寒天のアガロペクチンを摂取してもらい、その後の肌の状態を確認してもらったところ、シワの個数が減り、シワの大きさも小さくなった結果を得ることが出来ているのです。
また、シワの原因になる紫外線によるコラーゲンの破壊を抑える効果があることが分かっています。
文献一部引用先:長野県寒天水産加工業協同組合

どんなにおしゃれをしても、肌がきれいでないと魅力が半減するのがわかっているから、私を含めた美容女子に悩みは尽きないわね。
美容女子は毎日寒天を食べるようにしましょう!
寒天のダイエット、美肌以外の健康効果
寒天には、ダイエット効果や美肌効果意外にも、まだまだたくさんの健康効果があることが分かっているんです。

●血糖値
●コレステロール値
●体脂肪率
●血圧
の全てにおいて数値が改善されていることが分かっています。
寒天が、高血圧や肥満の予防に有効だということが実証されているのです。
健康効果の高い寒天を食べよう!

寒天を使った簡単レシピ
健康効果の高い寒天を食べようと思い、ボクは一番簡単に作れる寒天メニューを作りました。
オレンジジュースを使った寒天ゼリーです。
ボクでも簡単に作れますので、皆さんチャレンジしてみて下さい。
簡単!寒天ゼリー
●材料(5人分)


寒天は、長野県茅野市産の本場のものです。
スーパーでもと言ったら失礼かもしれませんが、上記のような良いものを置いてあるんです!
棒寒天:約1/2本
オレンジジュース:500ml
水:200ml
●作り方

1.水で寒天をもどしておく。
2.水にもどした寒天を鍋に入れて火にかけ、弱火で加熱する。
3寒天が溶けたら、オレンジジュースを入れてよく混ぜる。
4.十分に混ざったら、火を止めて、容器(ガラスでも陶器でも可)に入れ、容器ごと水と氷を入れたバットに入れて冷やす。
4.熱が冷めたら、冷蔵庫で冷やし、固まれば出来上がり。


作るのはいいけど、寒天の写真のピンボケ具合がヤバくない?

スマホのカメラだとなかなか上手に撮れなくて、気にしてるんですが(汗)
画像がまずくて申し訳ありませんが、味はとても美味しくできました。
じつは、ボクは寒天ゼリーを作るのは初めてではなく、今まで何回も作っているんです。
最初は寒天の事をよく知らなくて、水でちゃんと戻さずに火にかけてたんですね。するとちゃんと寒天がジュースと混ざらなくて、美味しくなかったんです。


今回の寒天ゼリーだけでなく、寒天を使ったレシピは、寒天の正しい水での戻し方がわかればどなたでも簡単に使いこなすことができます。決して難しくありません。
寒天を使ったレシピはたくさんあります。
大抵のレシピは簡単に出来ますので、思い切ってチャレンジしてみて下さい。
あとがき
最近出回っている寒天は、昔ながらの棒寒天や糸寒天よりも、粉寒天のほうが多く流通しているようです。
ボクは、母親が乾物屋さんで寒天を買うのを小さい頃に目にしていますので、寒天と言えば棒寒天や糸寒天だというが概念があります。
コスト面でも昔ながらの良い食材を維持していくのは、いろんな面で大変なのですね。