どうも!管理人の免疫大魔王です。
スーパーなどで買い物をした食品を見て、
「あと何日も賞味期限が残ってる!」
「これなら、まだまだ大丈夫!」
と安心された方は少なくないでしょう。
でも、考えてみて下さい!賞味期限っていったい何なのでしょう。
スーパーなどで売られている食品のほとんどが賞味期限が設定されており、私たちはそれらによって、メニューを決めたり、料理の献立を立てたりしています。
でも、賞味期限が設定されている食品は、”食品添加物”が含まれています。
最近の健康ブームから食品添加物が体に及ぼす影響については、テレビの健康系の番組等で企画が組まれ、いろんな角度から情報発信されているせいもあって、食品添加物が体に良くないといった情報はなんとなくですが、知られてはいますよね。
でも、食品添加物が具体的にどのように良くないのかは、あまり知らない方が多いのではないでしょうか。
今回は、食品添加物が私たちの体に与える影響や怖さについてお話します。
Contents
こんなにある!腸内環境を悪化させる食品添加物いろいろ

実はあまり知られていない”消費期限”と”賞味期限”の違い
食品添加物のお話をする際に、どうしても理解しておかないといけないことがあります。
私たちが、ご飯の食材などをスーパーなどの量販店で買う際に、食品に表示された期限の表示の違いについてあることに気付きます。
それは、「消費期限」と「賞味期限」の両方の表示があることです。
ボクは、つい最近までは両方とも同じ意味だと理解していましたが、全く意味が違うのです。
農林水産省の定めによりますと、
消費期限(期限を過ぎたら食べないほうが良い!)
袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「安全に食べられる期限」のこと。
お弁当、サンドイッチ、生めん、ケーキなど、いたみやすい食品に表示されています。
その食品によってもちがいますが、だいたい、5日以内です。表示をよく確認して、この期限を過ぎたら食べないようにしてください。
出典:農林水産省

それに対して、賞味期限は
賞味期限(美味しく食べることができる期限)
袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」のこと。
スナック菓子、カップめん、チーズ、かんづめ、ペットボトル飲料など、消費期限に比べ、いたみにくい食品に表示されています(作ってから3ヶ月以上もつものは「年月」で表示することもあります)。
この期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
色やにおい、味などをチェックして異常がなければ、まだ食べることができます。
もし、賞味期限が過ぎた食品があったら、大人の方とそうだんしてから食べましょう。
食品は表示されている保存方法を守って保存しておくことが大切です。
ただし、一度開けてしまった食品は、期限に関係なく早めに食べるようにしましょう。
出典:農林水産省

賞味期限と消費期限のどちらにも共通するのが、未開封の状態で、表示されている保存方法に従って保存したときに食べることができる期限です。
ただし、一度袋を開けてしまったりした食品は、期限に関係なく早めに食べるようにしたいものです。
腸内環境を悪化させる食品添加物
ただ、ここで気を付けないといけないことがあります。
それは、醤油や味噌などの発酵食品や缶詰やレトルト食品は、長期の保存を見込んで作られていますので、心配はありません。
問題は、それ以外の食品には、日持ちさせるための成分が添加されているということです。
本来、食品と呼ばれるものは、肉や魚、果物や野菜など、ほとんどのものがもともとは生きていたものです。
生きていたものはその命を絶った瞬間から劣化への秒読みが始まります。それを食べる期限を不自然に延ばしているのが食品添加物と呼ばれるものです。
食品添加物には、
●合成保存料
●PH調整剤
●酸化防止剤
●着色料
●甘味料
●香料
などがあります。
これらの添加物の登場によって、私たちの食生活は劇的に変化しました。
特に保存料の登場によって、食品の腐敗や変質を長期間にわたって防ぐことが出来るようになったのです。
しかし、同時に保存料によって、いろいろな健康被害やリスクが叫ばれるようになりました。
昔、昔、大昔の冷蔵庫なども無かった時代に、食べものを長期保存する手段と言えば、漬物や干物などの自然発酵や乳酸菌発酵しかありませでした。
当初、長期保存する手段であった発酵は、発酵によって食物本来の持つ栄養素よりも、より高い栄養素が生まれ、大変重宝されてきました。
食品添加物による保存は、発酵とは違い、食品の保存期間を不自然に延ばしているのです。


保存するために、添加物を使って不自然に変質を防いでいるのです。
実際に、厚生労働省が指定する添加物は、2016年現在で454品目になります。
食品添加物を添加するかどうかの是非を問う議論もいろいろなところでされています。
例えば、豆腐にはにがり、こんにゃくには消石灰(水酸化カルシウム)など、添加物が無いと凝固しないなど製造上に支障が生じるものもあります。
ですので、全ての添加物が体に悪いというわけではないかと思います。
「無添加食品が添加食品に比べて健康に良い」という科学的根拠は全くのゼロであり、無添加食品が安全で添加食品が危険だという誤解を消費者に与えるという意見もあるのが事実です。
東京医科歯科大学名誉教授の藤田紘一郎先生が、著書の中で、腸の健康について危ないと言われているのは、保存料(防腐剤)です。
保存料は、細菌などによる腐敗を防ぐための薬剤です。
驚くのは、本来、自然発酵食品であるはずの漬物でさえ、防腐剤や保存料が添加されたものが売られていることです。いわゆる”ニセ発酵食品”というやつです。
これらの薬剤が腸に入ってくると、腸内フローラに少なからず影響します。
実際に現代にアトピーや喘息などのアレルギー疾患が増えたり、国民の3人に1人が何らかのアレルギーを持っていると言われているのは、少なからずこれら薬剤の影響が大きいと言われているのです。
製造・販売者の立場から言いますと、製造してから消費者の口に入るまでの長い時間、商品を腐らせずに安定した状態で商品棚に並べておくためには、上記のような保存料などの添加が必要なのです。
しかし、あくまでも製造・販売者側の言い分であって、それらを口に入れる側の私たち消費者には、腸内細菌が減るのを守るために、保存料の入った食品は口にしないといった選択の自由があるはずなのです。

しかし、昔の人が食べていたシンプルな料理が腸内細菌にとって良いのは事実でしょう。

出来るだけ加工食品を口にしない生活をするように心がけるだけでも良いと思うわ!
食品添加物の影響でお腹の調子が悪くなった!
ボクが身内の不幸で、田舎に帰省した時の出来事です。
お通夜があり、終わったあとで仕出し弁当が出され、みんなで食べました。
決して美味しいとは言えないお弁当であり、完食は出来ませんでした。
ただ、食べたあとから何だかお腹の調子が悪くなったのです。勿論、長時間による帰省と睡眠不足での疲れも手伝ったのかもしれませんので、慣れないものを食べたせいかなと思っていました。
次の日に母親と話した際に、「昨日は仕出し弁当を食べてお腹が痛くなった。」と言いました。

普段は家内が作る料理以外はほかのものをほとんど食べないボクの腸は仕出し弁当を受け付けなかったのでしょう。

腸内細菌を増やし、免疫力を上げる方法

昔ながらの和食を食べる
日本には、昔から食べられてきた和食があります。
和食には、味噌や醤油のような醤油を麹菌によって発酵させたものや、粕漬やぬか漬けのような野菜を乳酸菌発酵させたものなど、発酵食品は大変豊富です。
★関連記事:腸内フローラの強い味方】発酵食品で腸内環境を改善!和食のすすめと栄養効果
また、現代の日本人には食物繊維が圧倒的に不足している傾向があります。
厚生労働省によると、1950年代では、日本人の平均食物繊維摂取量は1日あたり20gを超えていました。
戦後の食生活の欧米化やライフスタイルの変化により、日本人の食物繊維の摂取量は年々低下の傾向にあります。
厚生労働省策定の食事摂取基準[2005年版]によりますと、食物繊維の1日摂取の目安量は、
男性 | 女性 | |
30~49歳 | 26g | 20g |
50~69歳 | 24g | 19g |
となっています。
エネルギーの摂取量と合わせて考えると、1000㌔カロリーに対して、10gの食物繊維を摂ることが望ましいとされているのです。
★関連記事:便秘のセルフケア|排便力をつけるのに有効な食材と効果|食物繊維の力

食物繊維はちゃんと摂れていると思う?

できれば、漬物も買ってくるのではなく、自分でぬか床をおこして漬けるのが一番だと思うのです。
現代において、本当に美味しくて安全なものを食べようと思えば、多少の手間や労力は必要かもしれませんね。
でも、ぬか床で漬物を漬けるのは近いうちにチャレンジしようと思っています。

ただ、食物繊維や他の発酵食品は意識的に摂るようにしないとね!
抗生物質を乱用しない!
保存料などの食品添加物と同時に、腸内細菌に悪影響を与えると言われているものが、”抗生物質”です。
抗生物質は、風邪や食中毒などの感染症にかかった時に医師から処方されるものです。
食中毒で悪い菌を解毒するために抗生物質を使用するのは致し方ないのかもしれません。
しかし、風邪のほとんどはウィルス性のものです。
ウィルスに対して、抗生物質は効かないのにも拘わらず長い間乱用されてきました。
★関連記事:インフルエンザよりも怖い耐性菌とは?風邪を治すには抗生物質を使わないことが大事
抗生物質を飲むと、腸内細菌に悪影響を及ぼします。
少しの間、致し方なく使用するのは仕方がないにしても、長い間抗生物質を服用すると、腸内細菌は外から入ってくる病原菌に対する抵抗力を弱めてしまい、免疫力も下がるのです。

ふつうの風邪であれば、ゆっくりと体を休めていれば自然に治ります。

お母さんが、「寝ていれば勝手に治る!」と言って飲ませてくれなかったの。
風邪による発熱や咳などの症状は、免疫細胞が病原菌と闘っている際に起こる現象です。
食欲が無いのなら無理に食べる必要はありません。
食欲があるのなら、消化の良いものを食べてゆっくりと体を休めると、数日で治る風邪が多いのです。
あとがき
食品添加物については、実にさまざまな議論がされていて、「食品添加物が体に害があるのはウソ!」や「食品添加物が危険なのは科学的に証明されていない!」という意見があるのも事実なのです。
ただ、これだけは言えるのは、戦後の日本人の腸内細菌の数が減っている原因として、食品添加物の影響が少なからずあるのは事実であり、私たち消費者は、
「加工食品はできるだけ口にしない!」という選択の自由があるのも事実なのです。